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いくつめの事件(i)

「塩原夫人! だいじょうぶですか!?」


深神はすぐに礼美のもとに駆け寄った。

そして彼女の身体を抱き起こすと、ハルカに呼びかけた。


「ハルカ、海のほうはどうなっている?」

「波が荒くて、なにが……だれが落ちたのか、わかりません!」


ハルカがデッキから海を見下ろしながら、叫んだ。

深神のうでのなかで、礼美は小さなうめき声をあげたあと、細く目を開いた。


「いま……、海に落ちたのは、高松さんだったと思います……」

「塩原夫人にもそう見えましたか。……それならば、どうやらまちがいはなさそうですね」


それから深神は、そばにやってきたハルカに言った。


「塩原夫人を頼んだ。私は、赤月代表に会ってくる」


そして深神は、その場にとおりかかった人々から桜子の居場所を聞き出すと、いそいで彼女を探しに行った。


+++++


目撃情報のとおり、桜子は五階のラウンジにいた。

高いアーチ型の天井のしたで、乗客たちと話をしていた桜子に、深神は駆け寄った。


「高松氏が海へ落ちました」


駆け寄ってくるなりそう告げた深神に、桜子のまゆが一瞬だけぴくりと動いた。


「高松が?」

「四階より上から落ちてきた。レストスポットの方角です」

「……レストスポットの真上には、昼間は開けていないバーがあるわ」

「あやしいな」

「バーはこの階よ。行きましょう」


そしてふたりは言葉も少なく、バーへと向かったのだった。

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