プロローグ
俺は何故こんな場所で寝ているんだ?
目が覚めた俺は薄暗い洞窟のような場所にいた。
仰向けで寝てるのか空から降り注ぐ月光が周辺をぼんやり照らしてるのがわかる。
今何時だ……?
つかなんで外で寝てるんだよ俺は。
なんだか意識が朦朧とするな。
昨日飲み過ぎたかな?
一体此処はどこだろうか?
近所にこんな場所があった記憶は無いが……
そんな事を考えながらもこんな場所で寝てたら風邪引くと思い
とりあえず俺は起き上がろうとして
……は?
自分の身体の下半身を見た。
そこにあるのは骨だった。
なんだこれ?
骨。いやそれは分かる。
昔爺さんが死んだ時に火葬場で見た感じにそっくりだな。
あの時俺子供だったしわんわん泣いたなぁ……
ああ。
後は昔レントゲンで足の骨を見てもらった時もこんな感じじゃなかったかな?
結局骨折じゃなかったからよかったけどさ。
ははは。
いやいやいや。
そんなこと考えてる場合じゃないだろう。
あまりの事に逃避を始めた思考を止めて、恐る恐る俺は自分の体の状態を確かめようとして腕を伸ばす。
いやまさか……そんな……ねぇ?
たがそこで、気づいてしまった。
俺の伸ばした腕もまた骨だった。
思わず悲鳴を上げた
いや上げようした
しかし声が出ない
その変わりかカタカタという変な音が口から洩れる
いやマジなんだこれ? なんだこれ? なんだこれ!?
まだ寝ぼけてるのか俺は!?
近くを見回すと小さな水たまりを見つけた。
まさかと思いゆっくりと水面を覗き込んでみる
そこには一人の骸骨の姿が映っていた。
おいおいおい……
これは一体何の冗談だ?
本当にこれが俺なのか?
俺はしばし呆然と水面を見つめる事しかできなかった。
本日もう2話掲載予定です。