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一日目-八 性癖
「んで、雅司は何で引きこもってたんだ?」
うどんを食べている雅司に向かって、更木さんは話しかけた。
「三ヶ月前、あることに気がついたのだ。いつものように、妹の椅子になっているとき、何かが違うと、な。その後、部屋に入って窓を開け、とりあえず服を脱いだ。そのまま、妹が置いていくご飯を食べる以外の行動をせずにいて、やっと分かったのだ。俺は、尻が好きだと!」
更木さんは、口をあんぐりと開けていた。
雅司は、ドヤ顔をしていた。
瑞は、赤面していた。何せ今まで隠していた、恥ずかしい事を暴露されたのだから。
「ちょっと兄さん! いきなり何口走ってんの!?」
ドヤ顔のままこちらに振り向くと、さぞ不思議そうに答えた。
「引きこもっていた理由を述べただけだが?」
この野郎。
それまで、口を開けていた更木さんが、顔をもとに戻した。
「おい雅司、瑞。お前らやっぱり、あいつらのこどもだなぁ」
更木さんはそう言った後、笑った。