表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹は兄を尻に敷く。  作者: 冬西南木
6/10

一日目-六 石那から革松

息を荒くした兄をどうにかなだめ、(たま)雅司(まさし)は自転車に乗り、町まで行った。

須藤家(すどうけ)のある石那町(いしなちょう)の隣町、革松市(かわまつし)の商店街にだ。

道中。

「兄さん……。よく息切れもせずこげるね……」

三ヶ月も引き込もっていたのに、と付け加えながら瑞は言う。

「部屋を暗くしていたわけでもないし、窓も開けていたからな。それにずっと立ちっぱなしだったのだ、体力も衰えてはいない。それに俺は、むしろお前が心配だ」

雅司の心配……瑞の男装のことである。

瑞は男物の長袖Tシャツの上にパーカーを着て、下は男物のジーンズだ。下着も、もちろん男物。

上から下まで見たあと、ため息を吐いて、

「どうしてこうなったのだろうな……」

「それはお互い様じゃない?」

話ながら数十分、革松市の商店街、松天街(まってんがい)に到着した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ