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妹は兄を尻に敷く。  作者: 冬西南木
5/10

一日目-五 兄がMなら、妹はS?

兄の首を捕まえて、床に落とそうとすると、四つん這いになった。

私はそのまま兄の背中に座る。

「兄さん……」

殺気を出して--というか勝手に出て--、兄に言う。

「いくら妹の部屋でも、勝手に入るのはどうなのさ!」

お尻から震えが伝わってくる。

そんなに怖いかな……?

「あと、別に趣味とかそんなんじゃないからね? ただちょっと着てみたらハマっただけだからね? 決して趣味じゃないし! 兄さんと一緒にもしないでよ!」

やはり震えが伝わってくる。

さすがに気になって、下を見てみると、

「……はぁ……はぁ……」

息が乱れていた。

そんなに重くないよね? あ、でも兄さん、三ヶ月引き込もってたし……。

あ!

そうだった。この兄ドMだった!

しかも尻好き……。これは……。

「どうした妹よ! まだか! もっと来い!!」

この兄、真人間になるのだろうか?

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