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妹は兄を尻に敷く。  作者: 冬西南木
4/10

一日目-四 弟? 妹?

雅司(まさし)(たま)が部屋を出ていったあとに、風呂に入っていた。そこで、ここ三ヶ月封印していた記憶を思い出していた。

怒ると怖かったな、と。

きれいに体を洗い、体を拭き、服を着る。

そして準備が出来たため、妹の部屋に行き、扉を開けた。

「妹よ。風呂から出たぞ」

目の前には瑞の下着姿があった。ただ、普通の下着ならよかったのだが……。

先ほど瑞が、とんでもない両親から生まれたと言っていたが、それは瑞も同じ。つまり、どこかしら変なところがある。それが--。

目を見開いて赤くなっている妹を見据えて、雅司は一言。

「男装趣味だったな……」

真顔で言うと、首を捕まれ、下に落とされた。



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