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夢世界3
きつね目の男が部屋をでていってから
どれくらいたっただろうか。
この悪夢から目覚めようと、試行錯誤してみたのだが、
いっこうに目覚めることができない。
もう一度寝てしまえばいいのかと、目を閉じてみたのだが、
全く眠れない。
眠りを極めた駆男はいつでもどんなときでも眠ることができる。
つまり眠れないのは、頭が混乱して興奮しているからではなさそうだ。
駆男は眠ることをあきらめ、ぼうっと考えをめぐらしていた。
さっきのきつね目はなんだ?
同じ歳くらいのくせに、できる男みたいな身なりをして、
俺を見下していやがった。
何より気にくわないのは、あのきつね目の瞳だ。
真っ直ぐ見透かすようなあの瞳。
こっちがなんか悪いことしたみたいな気持ちにさせやがる。
悪いことしたのか?いや、でも夢の中だし。
「ヴゥーーン」
駆男が腹のそこから絞り出したようなため息をもらした、丁度それと重なって、外の錠を外す音がして、扉が開き、
きつね目が入ってきた。
「最首駆男こい!」
くそが。真っ直ぐみるなよ。なんの自信だよ。
俺こいつきらいだわー。
そんなことを、考えながら駆男は、視線を反らし、
つき従った。




