夢世界
「カナちゃん…」
「駆男さん」
これが時代をときめくアイドルか。
切れ長で瞳の大きな目に
日焼けと言うものをしらないかのような、純白の肌。
張りのいい肌。そして突きだした豊満なバスト。
駆男は生唾を飲み込み、アイドルの唇へそっと近づいていく。
夢の中で素晴らしいのはこういうところだ。
あったこともない絶世の美女が俺を受け入れている。
夢の中なのに心臓が脈打つのを、感じる気がする。
駆男はおもむろに、そのアイドルの白いシャツのボタンをひとつひとつ
はずしていく。
駆男の夢は鮮明だ。
そしてなにより覚えている。
駆男はこの絶世の美女を忘れねようにと、舐め回すようにみながら、
ボタンをはずしていく。
ガチャ。
という音が聞こえるとともに、駆男は
迷彩服に武装したいかにも、と言えるような男達に
囲まれた。
駆男の顎先には、ライフルのような銃が向けられている。
駆男は全く意味がわからず、混乱して、
出したことのない高い声で言葉を絞り出した。
「なんなんだよっ」
顎先にライフルを向けていた男が言葉を返した。
「最首駆男、夢侵犯及び、夢強姦罪で逮捕する」
そう告げられたと同時に視界が真っ暗になった。




