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ドリームキャッチャー  作者: 埼玉の玉子
20/22

ドリームキャッチャー2

「我々のことも少し紹介するである」


大老人は、続けた。


「まず私がこのドリームキャッチャーの産みの親、

壇正二郎である。」


「俺は近藤操。よろしく頼む。」


「吉瀬弥生です。よろしくお願いいたします。」


「皆藤啓介。」


「大川優子。」


皆、特に名前以外は言わなかった。


大老人以外は、少し困ったような表情になった。


「皆、少し緊張しているのである。とりあえずそこにいる近藤が、


軽く説明するのである。」


「パパ、私はもういい?少し休むわ。」


スーパーアイドル、優子ちゃんは少し苛立ったようにように

言って、そのスラっとした足で立ち上がった。


なんて美しいんだ。駆男は思った。

しかし、あのテレビ越しで見ていた、いつも笑顔で天然キャラだった、

優子ちゃんではない。


というか、優子ちゃんのパパなのか?あのでっかい老人は。


パパと呼ばれているだけなのか?駆男は色々推測したが、

あえては聞かなかった。


「私たちも。」

受付嬢の吉瀬という女性が、そういうと、きつね目の皆藤も立ち上がった。

三人はエレベーターにのり、一言も発しず、エレベーターのドアを閉めた。


「悪いな駆男くん。あいつらは、もともとあんな感じなんだ。

あまり人に関心を持たない。まあシャイなだけだよ。」


近藤は駆男を気遣うように、そう言うと駆男の目をまっすぐ見た。

駆男も近藤に負けじと見返した。


大老人は、これからの会話には参加しないようで、

その見た目によく似合った葉巻に火をつけ目を閉じている。


「まず、さっきは驚いただろう。」近藤は始めた。

「あれは、ISSの特殊工作員だ。

今、この世界は危機に陥っている。

だいたいは檀さんから聞いたと思うが、彼らは夢世界からテロをはじめた。そして今日本への攻撃が激化している。

夢世界はどの国にもあるが、現実世界のように境界がない。

夢世界の中では、どこにも行けてしまうし、入れてしまうんだ。


君もさっき体験したと思うが、夢世界の住人は同じように、

想像しただけでその場所に飛ぶことができる。

もちろん我々もできる。

それもISSにとって都合がよかったんだろう。

現実のように税関で検査や、入国審査なんてないしね。



そして、ISSは最近毎日のように現れる。

我々もなんとか、戦っているが手が間に合わっていない。

もう何人もの人が洗脳されてしまっている。

恐らく現実世界でも急に国を離れたり、失踪事件が起きているだろう。

テロも起きているはずだ。」


駆男は昨日見たニュースを思い出した。


「正直、我々にできることは一人でも多くの人を守るため、

日々ISSの工作員を処理することだけ。

しかし、工作員を夢世界に送り込んでいる、大元を倒さない限り、

夢世界はいずれ、支配されてしまうだろう。

壇さんも言ったと思うが我々にはそれはできない。

だから、駆男くんにお願いしたいんだ。


もちろん、いきなりの話で信じられないのはわかるし、

重大な任務を君に任せるのは申し訳ないと思っている。


しかし、それをすることができるのは、夢世界と現実世界を意識を持って行き来することができる駆男君だけなんだ。」


そこまで話すと近藤はコップに入っていた、お茶を一気に口の中にいれた。

駆男は考えていた。

近藤の言っていることがすべて事実だとして、

俺が本当にそんなことできるのか。

怖い。

駆男は心からそう感じていた。


と同時に駆男は今までのことを振り返り、

近藤の言っていること、この世界のことが事実であることを

感じていた。どうも辻褄が合っている気がするし、

何より近藤の真っ直ぐな瞳が真実であることを感じさせた。


「やってみます。」

駆男は、そう発したあと、

握っていた手の中が汗で濡れていることに気づいた。

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