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3話 バグ発見

今回は2500文字ぐらいですね

 目を覚ますとそこには、見慣れない天井、見慣れない部屋、いつもと違うベッド

「そういえば、ゲームの中だっけ」

 結局ログアウトは出来なかったが、事前に知らされていたからか、そこまで騒ぎにもなっていない

「んんっ、おにーちゃん?」

 俺の声に反応したのかユカが目を擦りながら体を起こす

「悪い、起こしたか?」

「ううん、大丈夫」

 そう言いながらベッドから降り、体をほぐすユカ

「今何時だ?」

 ー日本時間の午前6時30分ですー

 これ、かなり便利だな

「ソーマ君はどーする?おにーちゃん」

 ソーマは布団を地面に落とし大の字で腹を出しながら寝ている

「イタズラでもするか?」

 その一言に俺たちは実行に移る


 結果だけ言うと現在ソーマは布団で簀巻き状態でロープで身動きが出来ないように縛って吊るされている

「起きないね、おにーちゃん」

「そうだな、ユカそこのタライとってくれ」

 ユカにタライを持ってこさせ、ソーマの足元に設置させる

「『水よ集え』『火よこの水を熱しよ』よしっ上手く出来たな」

 俺は、先日覚えた生活魔法でタライに水を入れ、それを熱湯に帰ることに成功した

「ユカ、離れてろよ」

「はーい」

 ユカが離れるのを確認し簀巻き状態のソーマの股間あたりに乱打する

「ふぎゃぁぁあああ!!!」

 何とも情けない悲鳴で暴れるソーマだが、身動きできないようにしているため頭しか動けていない

「よっおはよーさん」

「うぐっあ、おっおはよぅ」

 涙目というか、泣いてるソーマに笑顔で挨拶すると、返事をしてくれた

「目、覚めたか?」

「はい、もぅ大丈夫です」

 なんとも情けない表情だ、まぁいいやほどいてやるか

「動くなよ」

 俺は布団を外し、拘束していたロープを解く

「このロープは切るから足くじくなよ?」

「はぃ」

 そう言うと同時にロープを切る

 ソーマは、重力に従い足元のタライに落ちていく

「ひぎゃぁぁぁぁああああ!!!」

 先程と同様に悲鳴を上げるソーマ

 この後ヒロさんに怒られたのは言うまでもない



「いつつ、機能ヘルプを読んでいてわかったことがある」

 まだ痛みがひかないのか、ソーマは顔しかめながら言った

「何がわかったんだ?」

「ASにバグの発見、職業レベルはその職業にあった行動をすることで経験値がたまりやすくなりるが戦闘による経験値の1/20がはいる」

「バグってのはー、関係のないASが勝手にレベルが上がってるんだってー」

 ってことは、昨日確認した時にあったASはバグだってことか

 ピロン♪

 ―メールが届きました確認しますか? Yes/No―

 メール?誰からだ?

 とりあえずYesを押すとメールにはこう書かれていた


 運営

 一部表記にバグが発見されましたので修正しました

 お詫びとしてアイテムボックスにプレゼントを入れておきました


「メールが来た」

「俺も」

「私もですー」

 そこから俺たちは部屋に戻りそれぞれプレゼントを確認することにした


「まず俺から開けるなー」

 ソーマが一番最初に開ける、次にユカそして俺だ

「えっと、逆刃刀に袴に草履、ポーション一式に武器修理道具、防具修理道具、経験値上昇薬?」

 そういいながら、武器を逆刃刀に変え袴に衣装チェンジ(光が飛び散るエフェクトがあるが裸になるわけではない)する その格好というと___

「おろ?」

「しゃべんな」

 おろ?と言いながら飛○御○流を使う人のコスプレのようなものだった

「んー、能力的には問題ないからこれでいいや」

「いいんだ、それで」

「次は私だねー」

 なんか、納得したソーマを置いてユカが開ける

「撲突杖に、戦闘用ローブ、戦闘ブーツ、MP軽減のブレスレット、武器修理道具、防具修理道具で後は同じかなー」

 そう言うとソーマと同じように衣装チェンジする

「わぁーおもしろーい」

 まずは撲突杖は先端は尖っているつまり突の部分、撲の部分というと、頭の部分は簡単に言うとハンマーだ

 ローブは真っ黒だ、黒以外の色は使われていない しかしこのローブは腰あたりが細くなっており女性的に魅せるが

「残念だな」

「あぁ」

「おにーちゃんにソーマ君なんでよ!」

 ユカの身長が小さいせいかどう頑張っても大人になりたい子供なんだよな、さらにブレスレットがピンク色のため余計そう見える、戦闘ブーツに至っては可愛いんだよな

「次は俺だな」

 アイテムボックスを開くとプレゼントが二つあった

 バグ修正のお詫びとバグが発見されたことによるお詫びとのことだ それを二つ同時に開ける

「えっとだな、旅人の服、旅人のズボン、旅人の靴、旅人の道具、武器一式、馬車、荷台、商人の証、調教道具、錘に武器修理道具、防具修理道具だな」

「多すぎだろ」

「おにーちゃんは何でそんなに多いの?」

「多分、俺のASのほとんどがバグだったんだよ」

 そう言って俺も衣装チェンジすることにした

「おー」

「すごーい」

「……うそだ」

 その格好は緑を基調に青いラインが入ってあり自由の意味であろう白色の翼のマークが入ってある

「似合ってんぞ(笑)」

「かっこいい…よ?」

 とりあえず、ソーマを蹴り上げて黙らせ、鏡を見ることにした

「こっこれは…」

 ファッションとしては最高なのだが俺の顔というか目つきのせいで全てが台無しになっている

「まぁいいや、ASモード」

 俺はAS状態にして武器交換を試してみる

「『普通の刀』『普通の杖』『ポイズンコンバット』『普通のハンマー』『普通の弓に普通の矢』おーこれは便利だな」

 ひとつだけ違う種類があったが多分俺が短剣を使っていたからだろう、武器交換は武器の名前を呼べば手元に現れる、いちいち画面を開く必要がなくなるな

 体に関しては、かなり軽くなっているこれがアシストによる効果なのか

「武器交換だっけか?」

「あぁ、これは便利だな」

「本当に化けるかもねー」

「だといいな」

 俺はまたPSモードに変える

「狩りに行くか」

「いいぜ」

「はーい」

 俺たちは宿を出て噴水広場に出向いた



「どうする?新しいところ行くか?」

 ソーマが聞いてくる どうやら昨日の場所はすでにいっぱいらしい

「南でいいんじゃね?」

「大丈夫だと思いますー」

「よしっ決まりだな、行くか」

「あっちょっと待ってくれ」

 俺はボックスから馬車と荷台をだす

「乗ってみるか?荷台に」

「あっあぁ」

「はーい」

 俺たちは南草原に向かったのだがこれが原因で掲示板が大騒ぎしていることに彼は最後まで気づかなかった










装備の能力は後ほど公表します

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