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一文字飛ばした世界(表裏合体)

「王様、一段飛ばしで階段を飛ぶのをおやめください」


「なぜじゃ、こんなに楽しいのに」


「いいえ楽しくありません」


 王様は怒りました。


「そんなこと言うなら一段飛ばしをやってみたらいいではないか!!」


 王様はそう言って、国民全員に会話の一文字飛ばしを強制しました。



 --------------



「およごいす」

「はうざま」


「あちんおよ」

「んゃ、はう」


「きうながすでか」

「ょはにやいす」


「ゴヤへまモヘヤよ!」

「ーとちとロイだ」


「ゆさてれかぎぎわりす」

「びしくるらりりかま」



 市場の様子はまだましそうだ。


 次はレストランを見てみよう。


「えと、んんん、ーーン」

「ーねたためとマラタで」


「ごゅもくかしす。んんん、ーーンす」

「ちうんりえまねあぱめとスパメでね」


「は」

「い」


「ぜぜちうゃい!」

「んんがじなか!」


 客はお皿を全部吹き飛ばしてしまった。


 変な店だったせいなのか、王様のせいなのか、よく分からないが、民は怒り始めた。


「おはか」

「うば!」


「かだふはせ!」

「いんみず!」


 王様は何を言ってるのかよく分かっていませんでした。


「おしたはんいてるだ」

「ぬ、みなとっおの」


「おかかふせと」

「は、だは、」


「なと」

「ん」


「おかせ」

「かふと」


「だらん」

「かなと」


「おせと」

「か、」


「いわらぞ」

「みかん」


「おと」

「せ」



 --------------



 王は折れた。


 次の日さらに階段も踏み外した。


 そして、家臣に言った。


「二段飛ばしならどうか、と」


 王は解雇された。

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