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PLS  作者: 城弾
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第13話「Tomorrow Made New」Part1

 九月一日。二学期がいよいよ始まる。

 高嶺まりあも半袖のスクールブラウスに、赤いチェックのプリーツスカート。

 ブラウスの上からベストと制服への着替えを完了させていた。

 まだ衣替えの前。夏服の時期なのでブレザーはいらずこれでよかった、

 今は鏡台の前で髪をとかしていた。

 トレードマークのツインテールにセットする前段階。

 彼女には比較的珍しい印象の下ろしただけの髪型。

 ふとブラッシングの手を止めて、まりあは思案顔になる。

「うーん」

 右手にブラシを持ちながらうなる。

「いかがなさいました? まりあお嬢さま」

 家事の出来ないまりあと、多忙な大学生である秀一に代わり家事をするべく住み込んでいる三人のメイドのうちの一人。雪乃が尋ねる。

 まりあが好むのであえてまとめず髪は下ろしたまま。

 今の時点では二人おそろいのストレートロングだった。

「うん。あのね、今日から新学期じゃない? なにかちょっとイメージチェンジも良いかなと思って」

 「女の子だな」と雪乃は内心微笑ましく思うが、表情には出さない。

 けれど微笑みは称え、柔らかい声色で提案をする。

「それでしたら後ろの左右ひと房ずつだけリボンでくくる『ツーサイドアップ』はいかがでしょう?」

「でも、それって他の髪は背中に掛かるのよね。まだ暑いしなぁ」

「ではではお嬢さまっ。片側にくくるサイドポニーならイメチェンにもなるし、背中にも掛かりませんよ?」

 これは三人の中で一番小柄。ウェービーロングの茶髪。そして唯一のメガネ娘の八重香がにこやかに提案する。

「それって…なんかバランス悪くない?」

 これもお気に召さない。その「わがまま」ぶりに残る一人。

 短い金髪の大柄な陽香ようかが切れて、こともあろうに主に対して怒鳴る。

「あーもう、面倒だな。だったらばっさり切っちまえ。そうすりゃイメチェンできて、涼しくて軽いだろ」

 本気でハサミを持ち出してきた。まりあは青くなる。

「いやぁぁぁぁっ。やめてっ。いつもどおりでいいわよっ」

 切られまいと髪の毛を押さえている。

「かしこまりました。お嬢さま」

 まるでこれを見透かしていたかのように、手馴れた手つきで雪乃はまりあの髪をセットして行く。


 同じころ。槙原詩穂理はブラウスの着用に手間取っていた。

(む、胸がきつい。な…なんで? 夏太りしたの?)

 どうしても胸元のボタンが留まらない。

 やっとの思いで留めて、ほっと一息。

 そしてスカートを穿いてホックを留めたときに、入れ替わるかのように胸のボタンがとんだ。

(!?)

 詩穂理は青くなる。これはまさか…

「うわぁ。あたしでも『それ』はやったことないわよ」

 まだ時間があるのにかかわらず、高校生と一緒の時間に起きてきた大学生の姉。美穂が言う。

 彼女もEカップと『巨乳』と呼べるが、詩穂理はさらに二つ上。

「お姉ちゃん。もしかして『また』胸大きくなった?」

 中学生にしてDカップの妹。理穂が言う。美人の上に巨乳の三姉妹だ。

「そ、そんなはずは。ブラはいつもどおりのGですし」

 Gカップと言うのも既に驚異的である。それより上となると、もはや驚きもしないようではあるが、やはり驚きが出る。

「あれ? そのブラウス…」

 よく視ると形状が微妙に違うことに三女は気がついた。

「ちょっと。それあたしのだよ」

「え? 理穂の?」

 中学生の物を着用すれば入らないのも当然。

「あーあ。ひどいなぁ。ちゃんとボタンつけなおしてよね」

 怒り顔の中学生女子。もっとも顔立ちが可愛いので迫力はない。

「ご、ごめんなさい」

 間違って入っていたらしいとはいえど、実際に着るまで気がつかなかったことを詩穂理は恥じ、そして素直に謝罪する。

 さらに同時に安堵する。

(よかったぁ。胸は大きくなってなかったんだ…)

 ベクトルは違うが、彼女も『サイズで悩む女』である。


(今日から新学期かぁ)

 なぎさは日課のジョギングを終えて、汗を洗い流すべくシャワーを浴びていた。

 髪は頭部に巻きつけ邪魔にならないようにしている。

 軽くシャワーだけで済まして風呂場を出る。

 水滴をぬぐい、裸身にバスタオルを巻いた状態で、濡れた髪にドライヤーを当てる。

 乾かしながら梳かして行く。いつもならこのままトレードマークのポニーテールにまとめてしまう。

 そのほうが着替え易いと言う理由。彼女は乾いた髪をまとめようとしてとどまる。

 そして戯れに髪を真ん中から二つに分けて、手でくくってツインテールのようにして見る。

 浮かんだのは笑顔は笑顔でも苦笑。

(やっぱり似合わないや。まりあみたいにしたらキョウ君が振り向いてくれるかなって思うけど)

 髪型は諦めていつものように根元でくくる。

(うん。あたしにはこれが一番。あたしはあたし)

 再認識をした。


 美鈴は既に自分の弁当を作っていた。相変わらず茶色い中身。それが一つ。

 思う相手の大樹が何も出来なければ、彼の分の弁当を作ってアピールしたい。

 ところが厳つい顔立ちやプロレスラーのような体躯と裏腹に、この巨漢は細かい作業が女性以上に得意だった。

 当然のように弁当も自分で作る。

 仮に彼が料理の出来ない男としても、自分同様に料理の得意な「義妹」がいる。

 それが何もしないはずがない。

 ひとつ屋根の下に暮らす、血のつながらない兄妹。

 当人達は血のつながりがあると思っているようだ。だからまだ美鈴は安穏としていられる。

 もしも真実を知れば…義妹。双葉の思いはブラコンではなく「男女の愛」へと変わるであろう。

 それは美鈴にとって恋の終わりを意味している。

(もうちょっとカラフルなほうがいいかなぁ)

 目を引く弁当なら大樹も食べてくれるのではなかろうか。そう思う。

 何も出来ない男は困るが、あまりに出来るのも困る。

 色々と複雑な美鈴であった。


 そして…ブラウスを着用してプリーツスカート。

 これは蒼空学園のではない女子制服。赤ではなく青いチェックの物だ。

 澤矢理子は最初の学校を「追い出されてから」新しい制服を作っていない。

 どうせまた追い出される。そんな諦めの境地がそうさせる。

(今度の学校。せめて衣替えまでは持たせたい物ね)

 クール。むしろ達観してそんなことを思いつつ身支度を進める。


 高嶺家の玄関のチャイムがなる。

「はぁーい」

 勢いよくまりあが出向くと笑顔の優介がいた。

「秀一さん。お久しぶりです…あれ? なんでお前なんだよ。まりあ」

「お兄様ならもう出たわよ。それより優介。二学期最初の日よ。一緒に行きましょ」

「ふん。お前なんかと登校して『水木は女とつきあってる』なんて噂を立てられたら困る。ぼくは一人で行く」

 言うだけ言うと踵を返すが進めない。前方を双子の姉。亜優が通せんぼ。

「やっほー。あゆ」

 親友にして将来的に「義姉」となる予定の美少女に挨拶するまりあ。

「はぁい。まりあ。それじゃ」

 こちらは秀一が好きで、別な意味でまりあを「義妹」にするつもりの亜優が応える。

「ええ。行きましょうか」

 優介は美少女二人に腕を掴まれ、バス停へと連れて行かれた。

 彼の性癖がノーマルなら、誰もがうらやむシチュエーションだ。


 バスの中も離れず。優介は双子の姉・亜優と幼なじみ・まりあと言う二人の美少女に腕をとられた状態そのままで下車をする。

 乗客の大半が『両手に花』の優介に妬みを感じたが、彼自身が女と見惑う程の美少年でむしろ『世界が違う』と感じてしまった。


 夏休み明けの初日のせいか、まだ風紀委員の取締りなどは行われていない。

 だが登校する生徒達は一様に何かを気にしながら下駄箱へと向かう。

 怪訝に思うまりあ達だがすぐにわかった。

 生徒会長の海老沢瑠美奈が取り巻きを従えて仁王立ちだったのだ。

 充分に休んだせいか肌の艶がよい。広いオデコもテカテカに光っているように錯覚する。

 その怖い表情が「愛しの彼」の姿を認め、一変してだれる。その表情に似あう猫なで声を発する。

「あっ。水木くぅーん…誰?」

 それもまたいきなり声色が変わる。

「え? あたし?」

 瑠美奈としては、まりあがそばにいるのは頭にあった。

 だから完全無視してやろうと決めていた。

 そうでなくても犬猿の仲。一触即発の関係。好きな少年の前でケンカするような醜態はしたくない。

 そうなると無視をするのが一番だった。

 ところが知らない女が優介の手をとっている。瞬時にして平静さを失った瑠美奈。

「あたしは優介の姉ですけど」

 素直に事実を言う。

「嘘おっしゃい。どう見たって年上にはみえないわ」

「いや。だから双子…」

「へ?」

 言われて見るとよく似ている。優介が女顔なのでなおさら比べやすい。

 さらに生徒手帳を見ると、既に暗記した優介の生年月日とも一致する。

「へ、へぇーっ。そう。で、でも、いくら肉親とはいえどそんなにべたべたしているのは」

「千鶴お姉さまーっ」

 まりあの口真似にぎくっとなる瑠美奈。

「千鶴」とは彼女の従姉妹で、姉のようにしたっている女性。

 この時はまりあの親友。姫子や裕生の親友。裕生の通う高校の三年生だった。

「従姉妹ならべたべたしてもいいんだぁ」

 ここぞとばかしに攻撃するまりあ。本当に遠慮のない間柄である。

「う、うう」

 痛い所を衝かれて口ごもる。怒りの矛先を向ける相手がいない。

 そのとき、まるでタイミングを見計らったかのように丁度いい相手が現れた。

 一人は中年の男性。もう一人は高校生と思しき少女。

 ただし蒼空学園の女子制服を身に着けてはいない。

 チェックのプリーツスカートではあるものの、色が赤ではなくて青。

 胸につけているリボンも赤いがデザインが違う。

 かっこうの「校則違反」と瑠美奈は思った。拳の振り下ろし先は決まった。

「そこのあなたっ。どこの制服を着ているのっ!? ちゃんと指定の制服を着なさいっ」

 八つ当たりもいい所である。

 それに対して少女は冷静な対処…醒めていると言う表現の方が適切な反応をする。

「この制服? 新入生のときに着ていた学校の物よ。私は転校生でまだここの学校の制服をもってないの」

 直毛の黒髪を切りそろえたショートカットの少女は、クールに切り返す。

 その整った顔立ちが冷たい印象を与える。

 それが「カチンときた」か、ますますヒステリックになる瑠美奈。

「転校する前にどうして用意を…あら?」

 ふといきなり冷静になる。どこかで見た顔だと。

「どうしたの? いきなり黙ったりして」

「うるさい。ちょっと思い出してんのよっ」

 その場で考え込む。

 しばらく停まっていた親子は、娘の方が促して校内へと。

 もちろんまりあたちも既に教室へと向かっている。

 ふと我に帰った瑠美奈は置き去りにされたことを知る。

 面白いことにそれで転校生の正体を知る。

「思い出したわっ。祭りの時の女っ」

 まさに夏祭りと同様においていかれたので、連想して思い出した。


 教室に入ると既に他の面々がいた。

 再会を喜ぶというにはあまりにも頻繁に顔を合わせていた。

 それでも久しぶりの制服姿は新鮮さをもっていた。

「はい。みなさーん。始業式に移動しますよ」

 担任も相変わらず済んだ綺麗な声をしている。

 2-Dの面々も講堂へと移動する。


 校長の話など定番で進行。

 終盤に近づくと生徒も解放されるとあって浮き足立ってくる。

「木上」

 校長がその威厳のある声で命ずると、普段は優しげな声が一転して事務的になり「かしこまりました」と返答する担任。

 マイクを何故か銃を構えるようなポーズで持ち、それを口もとに寄せると「まだ終わりではありません」と陰惨な声で告げる。

 そう。再び教室でホームルームをしないといけない。

 一ヶ月以上の長い休みを満喫した「休みボケ」の生徒達は、不満顔になるが従う。


 始業式を終え、それぞれの教室へと戻る。

 ふと優介が何かを感じたように顔をあげた。

「いる。近くに可愛い男の子が」

「はぁ? もう。あれだけ水着や浴衣の女の子と一緒に過ごして、それでもまだ男の子の方がいいの?」

 正直まりあも辟易としてきた。

「好きな物は好きだからしょうがない。それにあんな女を強調した服。媚びててイヤだ。その点、男の子はいい。あくまで自分を押し通してて」

(そっかなぁ? キョウ君も割りと女の子に合わせて服を変えてるけどなぁ)

 思うだけにとどめるなぎさ。

「こっちだ」

 優介は抜け出す。

「ちょ、ちょっと優介。まだホームルームが」

 まりあも追いかける。廊下の門を曲がったところで、二人の眼前に見慣れぬ制服の女子と中年男が。

 それがこの学校の事務員につれられていた。案内されていると言うのが見た目の印象。

「あれ? あの人。どこかで」

 まりあもとっさには思い出せなかった。

「理子!?」

 気がついたのは優介

 あのときであった面々は、白いワンピースと神社。それに対して制服姿で学校と言う違いもあり、すぐには結びつかなかった。

 しかし優介はすぐにわかったらしい。

「あなたは!?」

「ぼくだよぼく。水木優介」

 その女と見惑う顔は覚えやすい。

「この学校だったの?」

 クールな少女がこの偶然にさすがに驚いた表情を見せるが、あくまで小さなものだ。

「そう。なんか運命的なものを感じるね」

 そこまで言って優介は視線を感じて振り返る。

 なんとクラスメイトの大半が、後ろから「奇異の目」で見ていた。

「おい。見たか」

「ああ。水木が女にアプローチかけているぞ」

「そんなっ!? 夏休みの内にノーマルになっちゃったの!?」

「つまんなぁい。水木君の総受けで本を描こうと思っていたのに」

 どうやら恵子以外にも腐った女子はいたようだ。

「楽しそうな学校ね」

 皮肉を込めて理子が言う。

「そうだね。カッコいい男の子も一杯いるよ。もう毎日楽しくて」

「……あなた……本当に『そう言う趣味』なの?」

 眉をひそめる理子。

 女子の全てが男性同士のカップルに寛容なわけでもない。

 だから彼女が『引いて』も不思議はないが、どことなく『わが身の危険』を察知したかのような態度にも見えた。

「もう。優介ったら」

 世話女房気取りでまりあが前に出る。

 この同性愛少年が、何故か目の前の美少女には親しげな態度を取る。

 その怪現象に警戒してブロックしてしまった。

 しかしさすがにお嬢さま。

 パーティーなどで大人相手に振舞うことも多く『猫をかぶる』のはお手の物だ。

「高嶺まりあよ。よろしく。この学校に転校してきたの?」

 まずは笑顔をみせる。右手を差し出し、握手を求める余裕を見せる。

「澤矢理子。短い付き合いと思うけどよろしくね」

 「醒めている」と言うより、この世の全てに絶望したかのような態度で軽く手を握り返す。

「……柔らかくて、思ったより華奢な手ね」

「そう? あなたと変わらないと思うわ。同じ女の子ですもの」

「え、ええ。そうね。女同士よね」

 何故か頬を染める理子。表情には出さないが怖気が背筋を走るまりあ。

(もしかしてこの子、優介の女の子版? 女の子の方が好きなのかしら?)

 その可愛さである。まりあに言い寄る男子は多かったし、女子もあこがれるものは少なくない。

 それでもこんな反応の女子まではいなかった。


「もう。女同士なんて非生産的なのはやめて。ぼくともお近づきのハグ」

「いつも男の子同士なんて言う非生産的なことをしてるのに…ちょっとなに抱きしめようとしているのよっ」

 優介が理子を真正面から抱き締めようとしていた。

 しかしそれは理子本人が「グー」で殴って止めた。

「うきゃっ」

 見た目どおり華奢な優介である。ましてや女子に殴られることを考えてなくてまともに食らった。

 廊下の窓際の壁までいって止まった。

「優介ッ」

 まりあが悲痛な声をあげる。

 殴った相手を責めたかったものの、どう見ても女子に抱きつこうとしていた優介に非があるのでそうも行かない。

 そもそも女嫌いで同性愛のはずの少年が、なんで女子相手に痴漢まがいのことをしでかしたのか?

 まりあも混乱してパニックに陥っていた。

 そこにダメ押しの一言。

「さわんなよっ。気色わりぃ」

 ややハスキーがかっているがまちがいなく女子の声。

 それがつむいだ言葉はどう見ても男子のそれ。

「アー……」

 理子の父は頭をかいている。「やりやがった」とでもいいたげだ。

 その場の空気も凍りついた。

「はっ!?」

 優介を撥ねのけた理子も我に帰る。

「あの。今のは?」

 恐る恐ると言う感じでまりあが尋ねる。

「驚かせてごめんなさい。ナンパされたのも結構あるの。今のように抱きつかれたのも。そのときに男の子の言葉で今みたいに怒鳴ると大抵は逃げてくれるのよ。それがでちゃったわ」

 いいわけじみているが、筋は通る。

「へぇー。いいね」

 優介は大してダメージを受けていない。

 むしろ何か燃える物を見つけたようだ。

「理子。君は美鈴やミケとも違う良さを感じる。できるだけ長く友達でいたいな」

 優介は右手を差し出す。

「わたしもよ。澤矢さん。理子さんって呼んでいいかしら? お友達なら下の名前で呼んでもいいでしょ」

 まりあも改めて手を差し出す。

 それを一瞥した理子は二人の手を無視する。

「私は友達なんて要らないわ。欲しくても出来ない。みんな逃げて行く」

 強がると言うより寂しげな独白。

 その寂しげな言葉に飲まれるその場の面々。

「それでは皆さん。私達はこれで」

 理子の父が挨拶して親子は去って行く。


「理子か…なんかいいな」

「!?」

 この言葉に脅威を感じたまりあ。

(どういうこと? 今までけなさなかった女の子はいても、こうして誉めるなんてなかったわ。澤矢さん。彼女には一体なにが?)

 女嫌いで男の子好きのはずの優介が、興味を示す女子が現れた。

 これはまりあにとって、とてつもない脅威であった。

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