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【第六章完結】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第二章

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夏休みの計画2

 予約トレーニング棟の奥にあるエレベーターに乗って最上階に向かう。

 課外活動部の部室に入るとまだ二、三年生は来ていなかった。


「オレンジジュースがいいぞ!」


「はいはーい」


 ならば先輩たちが来るまでお菓子とジュースでも飲み食いしながら夏休みについて話そうということになった。

 冷蔵庫に入っているジュースからミズキがオレンジジュースをヒカリに出してくれる。


「それでミズキの家に泊まらせてもらうってことでいいのか?」


「聞いてみないと分かんないけどね」


「俺としてはトモナリの家に泊まってみたいけどな〜」


「なんでだよ?」


「何でもできる完璧超人のお前の家気になるじゃん?」


「私も気になる。というか私は知られてるのに私は知らないって不公平じゃない?」


「別に不公平でも何でもないだろう」


 最悪一日ぐらいならいいかもしれないとは思う。

 どの道スケジュールが決まってゆかりに聞かねば何ともならない。


「やっぱり真ん中ぐらいかな?」


「それぐらいかもしれないね」


 一応マコト以外は帰省するようなので一度家に帰って落ち着いてから集まろうということになった。

 みんなでカレンダーを眺めながらいつぐらいの日にどれぐらいの期間泊まるか考える。


「ねっ、トモナリ君!」


「なんだ?」


 トモナリはヒカリが食べさせてくれというのでお菓子を食べさせていた。

 トモナリの膝の上に乗ってお菓子を食べさせてもらってヒカリは幸せそうな顔をしている。


「夏祭り、あったよね?」


「ああ……そんなもんあるな」


 トモナリとミズキの地元にはそこそこ大きな夏祭りがあった。

 しっかりと覚醒者の警護も雇って不足の事態にも対応できるようにした立派なお祭りである。


 トモナリは回帰前友達もいなかったし人に会いたくなかったのであまり夏祭りには行かなかったので思い出は薄い。

 母親のゆかりが焼きそばを買ってくれたことはうっすら覚えている。


「あれ、いつだっけ?」


「お祭り? ……分かんないな。調べた方が早いだろ」


 トモナリはお祭りを楽しみにしていた人じゃなかったので夏祭りがあることは覚えていても日程まで知らなかった。

 ミズキがスマホで夏祭りの日程を調べる。


「ええと……この日から三日間だね」


 夏祭りはちょうど夏祭りの中頃の週末に行われていた。


「最終日には花火もあるって」


「花火か。それもいいかもな」


「じゃあお祭りは行くとして、お祭りの日程を組み込んでいこう」


 夏祭りの最終日を中心にしてお泊まり計画を立てていくことにした。

 結果的に最終日を含めて前三日か、後三日がいいだろうとなった。


「じゃあ家に聞いといてみるね」


「おう、頼むぜ。トモナリも……一応さ」


 ユウトはトモナリにウィンクする。


「聞くだけな」


 なんだかんだ1日ならいいだろうと思わされてしまった。


「おっ、一年は早いな」


 そうしているうちに二年や三年の先輩たちも部室に集まってきた。


「みんな揃っているようだな」


 最後にマサヨシとミクがやってきて課外活動部勢揃いとなった。


「これから夏休みとなるけれど課外活動部としても活動を計画している」


 寮生が多く、夏休みに帰省する生徒も多いアカデミーでは夏休み期間部活はやっていない。

 しかし授業がなく自由にできる夏休みこそ課外活動部はチャンスである。


 遠くまで遠征することもできるので広くゲートを探して都合がいいものがあれば攻略するつもりであった。


「多くて二回、少なくとも一回はゲートの攻略を予定している」


 ただゲートの発生は突発的で確実なスケジュールを組むことはできない。

 いつ連絡があるのか分からないのである。


「そのためにいつでも動けるように荷物などは準備しておくように」


 前日にいきなり行くぞとはならないが一度は行くつもりなのである程度準備しておけば楽である。


「それともう一つ。夏休みに入ってすぐゲート攻略に挑む」


 二、三年生がおっという顔をする。


「攻略するのはNo.10。十個目の試練ゲートで挑むのは一年生だ」


「えっ!?」


「学長、それは本当ですか!」


 トモナリ以外の全員が大きく驚いた。

 トモナリの予見した通り中国の覚醒者はゲートの攻略に失敗して全滅した。


 そのために結局トモナリが提案した通りに話が進んだのであった。

 アカデミーの課外活動部一年生のみでNo.10ゲートを攻略するということでマサヨシ、覚醒者協会とも話がまとまっていた。


 だが攻略に参加する一年生にとっても参加しない二、三年生にとっても驚きの話であることに変わりはない。


「攻略隊のリーダーは愛染寅成だ」


 みんなの視線がトモナリに向けられる。

 膝の上にお菓子で満足したヒカリを乗せているトモナリは不敵な笑みを浮かべている。


「No.10とは未だにクリアされていない試練ゲートじゃないですか! 一年生では危険です!」


 テルがマサヨシに抗議する。

 少し前に授業でも触れたので一年生でもNo.10のことは知っている。


 二年生が攻略するならともかく一年生を送るというのはかなり無茶であるとテルは思っていた。

 他の二、三年生も同じ考えのようである。


「せめてまだ今ではなくもう少しレベルを上げるべきです!」


 夏休み前ならレベルは二桁に行くか行かないかだろうとテルは分かっている。

 No.10の性質を考えた時にもっとレベルを上げてから挑むべき。


「みんなは何も思わないのか?」


 テルは一年生から抗議の声が上がらないことに不思議そうな顔をした。

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