表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第八章完結】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/481

初めてのゲート攻略6

「よし……ひゃっ!?」


「とーう!」


 飛びかかってきた勢いで槍が腹を貫いてゴブリンはそのままサーシャの目の前まで迫ってしまった。

 顔が近くにきて固まってしまったサーシャにゴブリンの口が迫る。


 その時横から飛んできたヒカリがゴブリンの顔を蹴り付けた。

 かなりの勢いで飛んでいったのでゴブリンの頭がごきりと音を立てて真後ろに向いた。


「大丈夫か?」


「あ、うん……ありがとう」


「時にはあんなことも起こるからな。気をつけるんだぞ」


「うん。ヒカリちゃんもありがとう」


「サーシャはお菓子いっぱいくれる良い子だからな!」


 色々な人がヒカリにお菓子をくれるのだけどサーシャは中でもヒカリにお菓子を貢いでいた。

 撫で方も控えめで優しいのでヒカリも割とサーシャのことはお気に入りである。


 あのようなイレギュラーなことも戦いでは起こりうる。

 練習の戦いでは経験できないことなのでサッと対応できなくても仕方ないことなのである。


「これであと4体だね」


 ともあれ誰にも怪我がなく済んだ。

 トモナリたちは再びゴブリンを探し始める。


 そして探し始めてすぐにゴブリン3体の群れを見つけた。

 10人で連携をとって危なげなく倒して残りは1体になった。


「なかなかいないね」


「あと1体なのにな」


 ゴブリンがいたところを中心にして周りを捜索しているのだけど見つからない。

 あと1体でいいのにと思いながら樹海の中を見回す。


『ゴブリンが急速に倒されたことによりゴブリンキングとゴブリンクイーンが現れました!』


「な、なにこれ!」


 急に目の前に表示が現れた。

 トモナリだけじゃなく他のみんなの前にも出ている。


「ゴ、ゴブリンキング?」


「……特殊モンスターか」


「と、特殊モンスター?」


 ゲートの中では基本的に決められたモンスターしか出てこない。

 今回のゲートであればゴブリンのように他の種類のモンスターが急に現れたりすることはない。


 しかし特殊モンスターというものが現れることがある。

 特定の環境だったり特定の条件を満たすと特殊なモンスターが出現することがある。


 そうしたモンスターは特殊モンスターと呼ばれ、ゲート事故の原因でもあるのだ。


「早くゲートから出るぞ……」


 基本的に現れる特殊モンスターというのは通常のモンスターよりも強いものになる。

 今現れたのもゴブリンキングとゴブリンクイーンという明らかにゴブリンよりも強い種類のモンスター。


 ここは早く逃げるべきだと振り返ったトモナリの視界にソレはいた。


「ゴブリンクイーンだ! みんな逃げろ!」


 通常のゴブリンは人の子供ほどの体格しかない。

 しかしそこにいたのは人よりも2回りほど大きなゴブリンだった。


 メスなのかどうかトモナリには知ったことではないが歪んだティアラのようなものを頭につけていて、手には錆びついた金属の杖のようなものを持っている。


「お前ら、ゲートまで走れ!」


 ゴブリンよりも強く感じられる魔力の圧力に動けなくなっている生徒たちの前にイリヤマが現れた。


「早く!」


「おい、いくぞ!」


 イリヤマとトモナリに促されてようやくみんなの足が動く。


「……チッ、一人でいけるか?」


 イリヤマは剣を抜いてゴブリンクイーンと睨み合う。


「アイゼンあたりが他の先生にうまく伝えてくれることを願うしかないな。ともかく生徒のところには行かせないぞ!」


 ゴブリンクイーンが一鳴きする。

 先制攻撃とイリヤマはゴブリンクイーンに切りかかった。


「くっ!」


 ゴブリンクイーンは杖で剣を防ぐと乱雑にイリヤマのことを押し返す。


「こりゃ……厳しいかもな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ