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【第九章完結!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第九章

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母なる世界樹の愛を受けし者3

『世界樹の加護

 EXスキル

 世界樹は名実共にあなたと一緒にあります。世界樹は全ての生命の母なる存在でありますが、あなたは世界樹を育てる父であるのです。あなたが折れぬ限り世界樹は枯れず、世界樹はあなたを支えます。

 世界樹があなたに惜しみなく大地の魔力を送り込みます。世界樹の生命力があなたに宿ります。世界樹の根の強さがあなたに広がります。世界樹の愛があなたの魔力に宿ります』


「……なんていうか、具体的なことが分かんないな」


 新しいスキルは世界樹の加護というらしい。

 どういう要因で生まれたスキルなのかは一目瞭然であった。


 名前そのまんま、世界樹が関わっていることは簡単にわかる。

 ただスキルの説明を見ても、具体的にどんな効果があるのかいまいちよく分からない。


 なんとなく能力を強化してくれるようなスキルであることは読み取れる。

 実際に体に力が満ちている感じもあるし、それは間違いないだろう。


「愛が魔力に魔力に宿ってどうなるんだ? ……まさかこれじゃないよな?」


 トモナリはぐりぐりと顔を押し付けるユシルのことを見る。

 よく分からないが、いつにも増して引っ付いている。


 ユシルにより気に入られる効果があるのかもしれない。


「ともかく……良いスキルは手に入れられたようだな」


 詳細な効果については後々試していけばいい。

 EXスキルなら使えないような効果ではないはずだ。


「……なんだか、関わったもの全て吸収していってるみたいな気分だな」


 ヒカリやドラゴンたちを始めとして、サントリたち四姉妹に世界樹まで、これまで関わったみんなの力がトモナリの中に宿っている。

 回帰前の自分が持っていた力とは全部が違っていた。


 ただこの力で世界を救うという決意は変わらない。


「まだ俺も強くなれるしな」


 レベル60。

 まだ折り返してすぐのところだ。


 スキルの枠もあと二つある。

 強くなる余地は大きい。


 試練ゲートの出現具合を考えるとちょっと焦りを覚えるが、焦って強くなろうとして失敗する方がバカらしい。

 今の力をしっかりと自分のものにしながら前に進むしかない。


「あとはみんなの強化だな」


 魔石も素材も全部使ったわけではない。

 今回はたくさん魔石もゲットできたのでユウトやコウたちにも魔石を使って良いスキルを狙ってもらうつもりだった。


「もうあんな悲劇は繰り返させない」


 犠牲者をゼロにすることはできないだろう。

 それでも勝てないと分かっていながらも、後がなくてモンスターに挑んで散っていく命を減らすことぐらいはきっとできる。


 戦いたくないと泣き叫ぶ可哀想なドラゴンを止めることだってできるかもしれない。


「五十嵐ギルドのみんなに手伝ってもらうか」


 スキルの効果を確かめて、慣れていくためにも体を動かすのがいい。

 モンスターと戦ってもいいが、まずは人と手合わせするのが安全な方法だ。


 新たなスキルを手に入れた。

 まだ道は半ばであるものの、確実に前には進んでいる。


「いこう、ヒカリ。やることはたくさんある」


「うぬ! 新たなトモナリの門出なのだ〜」

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― 新着の感想 ―
【世界樹の加護】って、トモナリ君特化の後方支援であると同時に、トモナリ君の仲間たちや、協力者、守りたい人や物に対しても発揮するような、優しくも頼もしい力に感じますね。
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