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【第九章完結!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第九章

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生け贄3

「‘そのまま進め!’」


 ゲートの中はまるで遺跡のようになっていた。

 古びた遺跡の壁には攻略のためアンカーを打ち込んでライトが掛けてある。


 モンスターはすでに倒されているのか、男たちはあまり強い警戒をしている感じではなかった。


「……そうか、ここはゴールデンゴーレムゲートだ」


 広い場所に出た。

 正面に大きな扉があって、扉の隣には石の格子に閉じ込められたゴーレムが十体ほど立っている。


 ゴーレムもただのゴーレムではない。

 多くのゴーレムは岩石で出来ている。


 一部泥などバリエーションもあって、中には金属で出来ているゴーレムもある。

 石の格子の向こうにいるゴーレムは金で出来ていた。


 全て持ち帰ることができれば大金持ち確定の黄金で出来た大きなゴーレムは、恐怖に震える乗客たちの目をも奪う。


「キラキラなのだ」


「ああ、すごいゴーレムだな」


 床には不思議な模様が広がっている。

 しかしここはトモナリたちの目的地ではない。


 正面にある大きな扉は開いていて、その向こうに行くように銃で脅される。

 トモナリにぶつかってきたハイジャックの男は、扉の横にある大きなレバーの横で黄金のゴーレムを見上げている。


「このまま行っちまっても大丈夫なのか?」


 もうすでにゲートの中の奥まで足を踏み入れてしまっている。

 反撃するチャンスはどんどんと失われてしまっていく。


 サントリは少しだけ焦りを覚えていた。


「ああ、このまま行くところまで行こう」


 だがトモナリはニヤッと笑った。

 それをみてサントリは驚きに目を丸くする。


 トモナリも先ほどまでは焦りを抱えたような様子だった。

 しかし今は余裕すら感じる。


「打開の方法があるのですね?」


「ああ……このゲートでよかったよ」


 どうしようもないゲートだっていくつかある。

 あるいは何も分からないゲートだったら一か八かここで反撃に出てみるしかなかった。


 けれどもトモナリはこのゲートのことを知っている。

 ついでにこれからどうなるか、そしてどうしたらいいのかも分かっていた。


「欲に目が眩んだ人間は……簡単な方法に流れるもんだ」


 扉を抜けた先には短い階段があって、その奥にはもう一つ広い部屋があった。

 乗客全員が入っても余裕があるほどに広い。


 床にはゴーレムの部屋と同じような模様がある。

 よく見ると模様のところは少しへこんでいた。


 部屋の正面には再び巨大な扉。

 扉の左右にはゴーレムではなく小さい扉が並んでいる。


「富を求める者……血を捧げよ?」


「不思議ですね。みたこともない文字なのに読めてしまいます」


 正面の扉には謎の文字が書いてある。

 どこの言葉なのかも分からないのに、その場にいる者全員が扉の文字を読めていた。


「‘さあ……俺たちのために犠牲になってくれ!’」


 最後の一人が部屋の中に投げ入れられた。

 少しパニックになって抵抗してしまったために、殴られて気絶させられた挙句に乱雑に放り込まれたのである。


 男たちは来た道を戻っていく。


「‘と、扉が閉まるぞ!’」


 そして、トモナリが入ってきた扉がゆっくり閉じていく。

 パニックになった人が閉じた扉をドンドンと叩くが、開くような様子は微塵もない。


「本当にこれでよかったんだな?」


「ああ、これでよかったんだよ。あいつらは……大失敗したのさ」


 その時、小さい扉の一つが開いたのであった。

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