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【ネトコン受賞!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第一章

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入学式4

「言ってくれればいいのに」


「気づかないトモナリ君が悪い」


「悪かったよ」


 回帰前に知っている顔を探していて今の知り合いがいるだなんて全く思いもしなかった。


「まあいいわ。知り合いがいるだけ心強いもんね、気づいてくれなかったけど」


「だから悪かったって。それにしてもミズキもいたとはな」


「私もあの時覚醒したからね。剣豪、なんていい職業だったしせっかくなら行ってこいっておじいちゃんが」


 よくよく考えてみれば当然かとトモナリは思った。

 未来で剣姫と呼ばれるほどの存在になるミズキがアカデミーに通っていたとしても不思議なことはない。


 もしかしたらトモナリが関わらないでいても廃校のゲートでミズキは覚醒していた可能性があると今更ながら思った。

 職業剣豪も希少な職業になる。


 さすがは剣姫である。


「あ、あの!」


「ん? なんだ?」


 意を決したようにトモナリの隣の席の女の子が声をかけてきた。


「その子、なんだっけ、ヒカリ……ちゃんだっけ? あの……触ってもいい?」


 ミズキがトモナリとヒカリと話しているのを見て安全そうであると周りの子も思った。

 隣の子は勇気を出してみたのだ。


「だってさヒカリ」


「ダメだぞ!」


「そ、そっかぁ……」


 触る云々はトモナリよりもヒカリの意思次第である。

 トモナリが聞いてみると胸を張ったヒカリはバッサリと拒否をした。


「ただし、お菓子くれるならちょっとだけはいいぞ」


 しょんぼりとうなだれた女の子にヒカリは器の大きさをみせる。

 お菓子でいいとは随分と安売り、というか大盤振る舞いである。


 先日マサヨシのところで色々食べたお菓子がよほど美味しかったらしい。


「お、お菓子? えっと……今は持ってないなぁ」


「じゃあダメだな!」


「くぅ……こ、今度持ってくるよ!」


「あっ、私持ってるよ!」


 こんな時にお菓子なんか持っていない。

 明日は用意しておこうなんて女の子が思っていると斜めに座っている女の子も会話に入ってきた。


「むっ、なんのお菓子だ?」


「えっと、チョコレートだけど……」


「ん!」


「……お納めください」


「撫でてよし!」


 カバンから取り出された板チョコに手を伸ばすヒカリ。

 女の子が少し笑いながらチョコを渡すとヒカリが笑顔で少しだけ頭を傾ける。


「ただちょっとだけだぞ!」


「やった!」

 

「う、羨ましい!」


「なんかすべすべしてる!」


 女の子が恐る恐る手を伸ばしてヒカリを撫でる。

 その間にヒカリは包みを開いてチョコをパクリとしていた。


「もう終わりだ!」


「うっ、はい」


 ヒカリが馴染めるかどうか心配であったけれど若者の適応力というのは素晴らしい。

 ヒカリの性格も明るいので思っていたよりも簡単に馴染めそうであった。


「もちろんトモナリは撫で放題だからな」


「ありがとう」


「ふへへ」


 トモナリがヒカリを撫でてやるとヒカリはヘラリと笑う。


「か、可愛いな……」


 女子だけでなく男子もヒカリを見ている。

 もしかしたらしばらくヒカリにお菓子を捧げるようなことが続くかもしれないとトモナリは思った。


「ちょこ、も美味いな!」


「ほら、口の端についてるぞ」


 ハンカチでヒカリの口の端を拭いてやる。

 尻尾を振りながらトモナリに口の端を拭かれるヒカリは教室中の視線を集めていたのであった。

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ネトコン14受賞! なのだ!!!

この度ネトコン14にて、NTTソルマーレ様よりコミック賞での入賞をいただきました!

これからこちらの作品はコミカライズを目指していくことになります!

コミカライズの目標としては来年公開らしいです。

まだまだどうなるかはわかりませんが、これからもよろしくお願いします!

NTTソルマーレがどこかって……? あれだよ、コミックシーモアのところだよ!

僕がコミカライズされるのだ! みんなありがとうなのだ!

気分転換に書いてた新作も公開しちゃう! 読んでね!

元悪魔、人間に生まれ変わったので神を皆殺しにします~世界をリセマラしようとする神を止めろ

作品一覧

― 新着の感想 ―
ぐぅっ……!私もナデナデしてぇっ!!!  (↑ ペットイベントでサバクオオトカゲを「可愛い!」と萌えながら触る人) あ!手作りしたお菓子でもいいですか? サツマイモ餡のお饅頭があるので……  どうぞ…
クラスペット...
大量にお菓子を貢げば、撫でる時間を長くしてくれる?
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