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【第八章完結】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第三章

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二つ目のスキル4

「それじゃいくよ」


 トモナリがサポートとしてついていくのはフウカを中心としたBチームである。

 実力者ということでフウカがリーダーとしてチームをまとめることになってるが、みんなもそれぞれちゃんと動きを分かっているのでフウカが指示することもない。


 ゲートを中心として定めた南側に移動していく。

 メンバーにはカエデやタケルもいた。


 王職の覚醒者が二人もいるのだから大丈夫だろうとトモナリはついていく。


「いた」


 モンスターを見つけてフウカが停止の合図を出す。


「レオンコボルトだな」


 見つけたのはレオンコボルト三匹の小さな集団。

 まずは三年生が前に出てレオンコボルトの能力を確かめることにする。


 フウカをセンターに二人の三年生が左右に広がり、囲むようにレオンコボルトに近づく。

 さらに後ろから二年生たち三人もフウカの後についていく。


 トモナリとヒカリは邪魔にならないように距離を取って戦いを見学である。


「あれが闇騎士王か……」


 フウカの体を黒い魔力が包み込む。

 まるで闇のような魔力はフウカたちに気づいたレオンコボルトに恐怖を与えた。


 フウカが手を伸ばすと黒い魔力が手のような形を成してレオンコボルトの一体を捕まえた。


「圧倒的……ヤナギ先輩一人でも勝てたな」


 グシャリとレオンコボルトが闇の手の中で握りつぶされた。

 鎧であり縦であり武器である。


 まさしく闇を操るフウカの能力は味方であればとても心強い。

 そのまま左右から挟み込んできた三年生が残りのレオンコボルトを倒してしまい、戦いは二年生の出番なく終わった。


「そんなに強くないわね」


 トモナリがナイフでレオンコボルトの魔石を取り出している間に他のメンバーで改めてレオンコボルトについて話し合う。

 戦った感じも何もないぐらいあっさり終わってしまった。


 ここに先生がいたならもう少し相手の出方を窺いなさいと怒るところだろうとカエデは思う。


「この感じなら少数の群れは二年生中心で、数が多くなるようなら三年生中心の布陣で行こうか。ヤナギもそれでいいな?」


「うん」


 三年生の男子が話をまとめる。

 ダンジョンの等級がE+と聞いていたので警戒してレオンコボルトを倒してしまったが、この様子なら今のところ大きな心配なさそうだった。


 次は二年生を中心に戦い、レオンコボルトの動きを把握するつもりだった。


「ほい、ヒカリ」


「ほれきた」


 トモナリはレオンコボルトの腹から魔石をほじくり出すとヒカリが持ったタオルの上に置く。

 ヒカリがタオルでレオンコボルトの血を拭くと魔石はモンスターの革で作られた袋に放り込まれる。


「アイゼン君の手際もいいね」


 みんなはトモナリのサポート能力にも驚いている。

 倒したモンスターのお腹をサッと開いて魔石を取り出すのは初めてだとなかなか難しい。


 倒すのはいいけど解体するのは嫌だという人も一定数いる中でトモナリは何のためらいもなく魔石を取り出している。

 短い話し合いの最中に魔石の取り出しを終えてくれていたので感心しているのだ。


 先輩面しようと思っていたタケルは当てが外れたなとつまらそうな顔をしている。


「とりあえず五匹を基準にしよう。五匹以下なら二年生が前に。五匹よりも多いなら僕たち三年生が前に。」


「一匹ならアイゼンにやらせてもいいかもね」


「今回サポートですよ」


「サポートとして教えられることもなさそうだものね」


「まあ先輩たちが危なくなったら俺も戦いますよ」


「ふふ、じゃあその時はお願いするわ」


 軽く冗談なんかを言ったりしてBチームの雰囲気は悪くない。

 次見つけたのは四匹の群れだったので二年生が中心となって戦った。


 拳王であるタケルともう一人の二年生が前に出てカエデは後ろから魔法で攻撃する。

 三年生が程よく距離を保ってフォローを入れられるようにしながら二年生が自由に動いてレオンコボルトはあっという間に倒された。


「特殊な能力や魔法はないみたいだな」


 タケルが拳についた血を拭う。

 一気に倒し切ることもしないでレオンコボルトの出方を窺いながら戦った結果、レオンが魔法を使ったり見た目から想像もできないような能力を使うことはないようだった。


 噛み付く、爪で切り裂くなどの基本的な攻撃しかしてこない。

 決して油断して受けていい攻撃ではないけれど、対処が難しい攻撃でもない。


 テルのようなベーシックなタンク役がいないのでみんなでそれぞれ注意を引きつけながら戦っていく感じになる。


「このままサクサク倒していこう」


 トモナリの魔石回収を待ってまたモンスターを探し始めた。


「今度は武器持ちか」


 次に見つけたレオンコボルトは槍を持っていた。

 粗末な槍ではあったが武器を持っているということで脅威レベルは少し上がった。


 数も六匹であったので今度はまた三年生が前に出る。


「効かないよ」


 またしてもセンターから攻めるフウカは黒い闇の拳でレオンコボルトを一匹押し潰した。

 しかし今回のレオンコボルトはフウカの能力に怯むことなく反撃してみせた。


 けれどレオンコボルトの槍はフウカを包み込む闇に阻まれてダメージを与えることができない。

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