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【第八章完結】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第三章

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あなたが無事でいてくれれば2

「だからお金の心配はしないで」


 魚人ゲートの攻略報奨金やモンスターの素材代金、トモナリに関しては覚醒者教会からの協力金もある。

 これからもっと覚醒者として活動するつもりだ。


 今あるお金を使い切ったってまた貯めればいい。

 トモナリはゆかりの手を取って目を見つめる。


「とりあえず物件だけ見に行ってみない?」


 あまり悩むと断られてしまうかもしれない。

 ゆかりに考える暇を与えず叩き込む。


「……分かったわ。とりあえず見に行ってみましょう」


 ーーーーー


「本当によかったのかしら……」


「いいの。俺がいるうちなら引っ越しも楽だしね」


 家の見学に行ったトモナリはそのまま契約まで済ませてしまった。

 元よりそのつもりで話を進めていたので早かったのだ。


 契約したのは大きな建物の下層階にギルドが入っていて、上の階を住居として売り出している物件であった。

 下に入っているギルドが上の住人の安全を保障してくれるということで防犯としてかなり良いものとなっている。


 その代わり高めであるがトモナリの財力を持ってすれば十分買えるものだった。

 あれよあれよと話が進んでしまったのでゆかりには止めることもできなかった。


「本当ならもっと良いところがいいんだけど……母さんの都合もあるからね」


「まあ、仕事辞めなくてもいいのはいいけれどね」


 トモナリとしてはもっと強い覚醒者のいる有名どころがよかったのだけど、ゆかりには仕事もある。

 トモナリが希望するところだと町から引っ越すことになるので諦めた。


 流石に仕事辞めて家に引きこもれと強制することはできない。


「……トモナリ」


「なぁに?」


「ありがとう」


 少し無理矢理な気はしたけれど、トモナリが自分のことを考えてやってくれたことには間違い無いとゆかりにも分かる。

 家の見学をしながら気がついた。


 トモナリの背が少し高くなっていたことに。

 体つきががっしりしたなとは思っていたけれど、よくみたらトモナリは記憶にあるような少し気弱でおとなしい少年ではなく大人になりつつあったのだ。


 嬉しくも、寂しくもある。

 でも止めることもできないのだから応援しようと思う。


「どういたしまして」


 少しでも母が安全に暮らすことができるならとトモナリは安心できる。

 何が起こるか分からない世の中なのだ、穏やかに暮らしてほしい。


「ただ次はこんなことするなら事前に相談してちょうだいね?」


「う……分かったよ」


 あまりにも話が早かった。

 流石のゆかりにもトモナリが事前にある程度話を進めていたことは分かっていたのだ。


「ヒカリちゃんもトモナリが勝手なことしないように、お願いね」


「うむ、任せておくのだ!」


「ふふふ、頼もしい」


 ゆかりはヒカリのことを撫でる。

 あまり人に撫でられたがらないヒカリであるけれどゆかりには心を許している。


 夏休みが終わればトモナリは鬼頭アカデミーに帰ってしまう。

 その前にと慌てて引っ越しの準備をしたトモナリは新しい家にゆかりと共に引っ越したのだった。

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