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【第八章完結】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第二章

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十番目の試練ゲート5

「ほらよ」


 今はアーティファクトを着けていなくても特に問題もない。

 トモナリは軽く笑ってヒカリの頭に王冠を乗せてやる。


「ま、待つのだ! サーシャ、これ持っててほしいのだ」


「ん、いいよ」


 ヒカリは一度王冠をサーシャに渡す。

 そして身につけていたヒカリ用のヘルムを脱ぐと再び王冠を頭に乗せる。


「どうだ?」


「お〜、似合ってる」


「そうかそうか!」


 サーシャがパチパチと拍手をしてヒカリを褒め称える。

 ヒカリはドヤ顔で胸を張る。


 トモナリが乗せれば安いコスプレにしかならないがヒカリが頭に乗せていると様になる。

 可愛い。


「わはは〜」


 ヒカリのヘルムはトモナリがインベントリに入れておく。

 突発的な荷物もインベントリに余裕があれば入れておけるのでありがたい。


 ヒカリはトモナリの肩に乗るようにして、頭をトモナリの頭に乗せている。

 つまり王冠を乗せたヒカリの頭がトモナリの頭に乗っているのだ。


「トモナリ君も可愛いよ?」


「……あんがと」


 うっすらと微笑んでサーシャはそんなトモナリとヒカリの様子を見ている。


「プフッ!」


「笑うなよ」


「いやだって……うん、トモナリ君可愛いよ……」


 対してミズキはトモナリと王冠ヒカリのミスマッチ感がなんとなく面白くて吹き出してしまった。


「まあいいや。オークの死体は持ってけるかな?」


 トモナリはオークの死体をインベントリに入れようとしてみる。

 インベントリには量的制限と枠数制限がある。


 枠数制限はインベントリに入れられる個数である。

 枠が10なら10個しかものが入れられない。


 100個ならものが100個入れられるということになる。

 そして量的制限とはインベントリの大きさである。


 インベントリには大きさというものがあって入れられる量に限界がある。

 たとえ100個の枠があっても100個なんでも無限に入れられるわけじゃない。


 テニスボール100個を入れられてもサッカーボール100個は量的制限の関係から入れられないなんて人もいる。

 トモナリの回帰前のインベントリは量的制限がやや大きい代わりに枠数制限が15と少なめだった。


 オークの体は大きい。

 量的制限が厳しいと一体でもインベントリには入れられないだろう。


「おっ、入った」


 オークの体がトモナリの表示の中に吸い込まれていった。

 どうやら量的制限は大きめのようだ。


「枠数は50か」


 枠数についても数は多めである。

 ただし枠数については荷物を一つにまとめて一つの枠で収めてしまうなんていう裏技があるのでよほど枠数が少なくない限りは問題がないのである。


 インベントリが解放されたおかげで攻略においての自由度も高くなった。

 ついでに王冠という予想外のアイテムも手に入れられた。


『力:102(51)

 素早さ:110(55)

 体力:100(50)

 魔力:96(48)

 器用さ:108(54)

 運:56(28)』


 能力値をチェックしてトモナリはニヤリと笑った。

 通常の能力値も括弧で表示されているのだが通常の上がり幅に比べて倍上がっていた。


 これもまたこのゲート、レベル10未満で入ることによる効果だった。

 能力値二倍という効果はレベルアップにも適応される。


 つまりレベルアップによって向上する能力値も倍になり、そこからゲート中限定で上がった能力値がさらに倍になる。

 しかもレベルアップで倍になって上がった能力値はゲートを出てもそのままになるのだ。


 これぞトモナリが狙っていた効果だった。

 能力値倍の効果を受けてレベルアップすると能力値の向上も倍になる。


 簡単に言えば一回のレベルアップで二つレベルが上がったのと同じ効果が得られるのである。

 つまりゲートの中でレベルアップすればするほどお得になる。


「それじゃあまだまだまでモンスター探して行こうか」


 能力値が倍になり、サクッとオークを倒したことでみんなにも自信がついた。

 このままさっさとレベルアップだとトモナリは笑った。


「ミズキ、やれ!」


「おりゃあ!」


 No.10の一階の攻略条件はオークの全滅である。

 なので見つけ次第オークに襲いかかった。


 オークは力も強く筋肉質な体は意外と固くて本来ならレベル一桁では厳しい相手である。

 しかし能力値が倍になっている今なら戦える。


 スキルに頼らず能力値と仲間たちとの連携で戦う経験は後にも生きてくるとトモナリは思う。


「食らうのだ!」


 ヒカリが魔力で形成した鋭い爪を立ててオークの頭をスライスした。


「ヒカリちゃん強い!」


「これぐらい当然なのだ〜」


 ゲートはヒカリにも影響を与えているのか、あるいはトモナリの能力が上がったことがヒカリにも反映されているのかヒカリも今はかなり強かった。

 オーク数体ぐらいならヒカリだけでも相手できそうである。


「レベル10になった!」


「僕も。インベントリが解放されたって」


 みんなも続々とレベルが上がっていく。

 オークが格上の相手になるのでレベルアップも早い。


 何体かのオークを倒して少し遅れてマコトもレベルが10になったので一度ゲートの前まで戻ってきた。


「ゲートからは出るなよ?」


 ゲート前に置いてあった荷物から水を取り出して飲む。

 本来ならゲートから出て完全に安全なところで休憩を取るのがいいのだが、今回はゲートから出るつもりはなかった。


「なんで?」


「能力値の倍化はゲートから出ると無くなってしまう。そして倍になるのは最初に入った時のみだ」


 能力値を倍にしてくれる恩恵は初回入場時限定の効果となる。

 ゲートを出ると恩恵は無くなり、二回目以降はもう恩恵を受けられなくなる。


 だから大きな荷物にいろいろなものを詰め込んで持ってきたのである。

小説呼んでいただきありがとうございます!


こちら最新話となります。

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― 新着の感想 ―
王冠+トモナリ君→可愛い 王冠+ヒカリ君→絶対可愛い 王冠+ヒカリ君+トモナリ君→もちろん可愛い 赤点ギリギリ君「これ何の公式!?2学期の中間テストに出るのか!?」   出ません(笑)
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