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死神の少女  作者: くるみ
5/6

そのオオカミ、バキュラ

ギャグが限界です。


これまでも面白くはなかったと思いますがもう考えつかない。

「…消えた…?」


もののけ様がいたはずの場所には、何もない。ただ茂みが広がってるだけだった。


「八千代さん!?なんで?だって今ここに!」


突然の事態に取り乱す私。そんな私と違って、八千代さんは冷静だった。


「大丈夫だよ、さとちゃん。もののけは気まぐれだからね、きっといつか戻ってくるよ」


…そんなこと言ったって…


それよりも、さっきのは気のせいだろうか。八千代さんが、さっきのもののけ様と同じ、恐怖と悲しみが複雑に入り混じった表情を一瞬だけ見せたのはーーー。


「…さ!もうこんな時間だし、帰ろうか、さとちゃん」


ぱぁっと、いつもの八千代さんの表情に戻った。私は安心して頷き、ずっと思っていたことを口に出した。




「八千代さん。ここ、どこっすか?」


「…」


「…」


無表情のまま見つめ合うこと、数十秒。先に口を開いたのは、八千代さんだった。


「ええ!?さとちゃんも知らないの?私はてっきり知ってるのかと…」


「必死で逃げてきたんですから、わかりませんよ!八千代こそ、かっこよく現れたから知ってるんじゃないかと…」


「私は必死でさとちゃんを探してたから…」


あはは…と苦笑いする八千代さん。私は溜息をつきながら言った。


「じゃあ、仕方ない。バキュラを呼びましょう」


言い終わる前に私は小指を口に持って行った。かぷっと軽く噛み、大きく息を吸う。


ピィイイィイイイイーーーー!!!


周囲に私の口笛が響き渡った。それと同時に沢山のカラスが飛び立ち、私の前に一匹のニホンオオカミが現れた。


[何か用か?さと]


「うん、あのね実は…」


今の状況を話し終えると、バキュラは大きな溜息をついた。


[はーーーーーー……


それより皆さん!今きっと疑問に思ってますよね!ニホンオオカミって何だ。と!実はな、ニホンオオカミはまだ絶滅してないんだよ。山奥にひっそり暮らしてて、まあ普通の人間はまず気づかないだろうな。


そしてこのニホンオオカ[ちょっと待てェ!]



「…なによ」


[…なによ。じゃねえよ!いつまで溜息吐かせる気だ!?酸欠で死ぬわ!」


「それよりも今のモノマネ、もしかして私のか?二度とやめろ」


「おい!なんか扱い酷いぞ!?俺これからお前らを送ってやるんですが!?」


ギャーギャーうるさいな、相変わらず。で、話が脱線したがこのニホンオオカミは化けオオカミでな。死なないんだ。


正しく言うと、寿命が来ない。もともと100歳で死ぬこのニホンオオカミだが、こいつはなぜかもう200歳も生きてる。


本人曰く[気合い]でここまで生きてるらしい。100歳を超えると死にそうなくらいめまいがしたらしいが、そのうち一周回って元気になったらしい。


まあ長い説明はこれくらいにして…


「家までよろしく!バキュラ!」


「たのむよ」


[…わーったよ!そのかわり、肉喰わせろよ?」


大きな遠吠えと共に、バキュラは私の家に向かって走り出した。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


ニホンオオカミのバキュラは体長約2メートルです!でかいね!

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