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絶対妹大戦  作者: 長門葵
11章~ドリームランドの扉の鍵~
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ドリームランドの扉の鍵ⅩⅢ


笑顔を飾る涙が広場前のライトに照らされ輝きながら一粒、また一粒と落ちていく。


「…うれしかった」


「……………」


葵の言葉。


それに答えるかのように千尋の無言。


先ほどとは立場が入れ替わってしまった。


千尋はその言葉に何を返すのが正解なのかがわからなかった。


答えの真意もわからなかった。でも…


それでもしなければならないことがあるはずだ。


「えっ」


「……………」


千尋は葵を抱きしめていた。


葵は驚いたような顔を一瞬するがすぐに笑顔で頬ずりをした。


「正直、俺は葵がなんでそんなことを言ってくれるのかは全然わからん。情けない兄だ。でもな。どんなになさけなくてもお前に泣いてほしくないんだよ。お前が笑ってくれるなら俺は何でもしてやる。だからなくなよ」


「……………」


葵は千尋の顔を笑みを浮かべながら眺めた。


「ふふ。にぃにらしい言葉だね」


葵の言葉に千尋は満足げに笑顔を浮かべた。


「だろ?」

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