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絶対妹大戦  作者: 長門葵
14章~水も恋も流れは廻るのだ~
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水も恋も流れは廻るのだ!

お盆近づくによって学生の夏休み気分はどんどんと周りにも伝染していった。


「お兄さま。本当に構わないのですか?」


夏の太陽が松崎しげるばりのナイススマイルを見せる中でも茉奈は変わらず黒いゴスロリファッションに身を包んでいた。


熱くはないのだろうか。


一応は日傘をさしてはいるが、そこまで暑さが紛れるものでもないだろう。


「私ほどの力の後継者になると魔力によって暑さぐらい遮断できますの」


千尋が疑問をぶつけると茉奈はこう返してきた。


忘れかけてきてたが間宮家五女茉奈さんは生粋の中二病患者なのだ。


どうやら千尋とのお出かけに選んだ茉奈なりの勝負服らしい。


「大丈夫だよ。多少なり母さんにもお金出してもらったしね」


千尋は笑顔で返し、茉奈の後方に目を向ける。


「ほら、香菜。もう少しだから頑張れ」


「うひぃ~~」


千尋が目線の先にはバイオハザードのごとく、腕をたらし、ゆっくりゆっくりと歩む四女香菜の姿が。


「もう、だらしない」


「あはは」


「先ほどまであんなにうるさかったのに」


茉奈がの言う通りで、香菜は先ほどまでそこいらを飛び回っていた。それこそ千尋たちより先行して進み、遅いと急かすほどだった。


しかし、立っているだけでも暑い|今日≪こんにち≫だ。


いくら元気が自慢の香菜でもへばるのもしかたないだろう。


途中途中香菜の生存確認をしながら、ゆっくりと歩くこと数十分、千尋たちは目的地が眼前に見えてきた。


「お、香菜ぁ~もうすぐつ


「よっしゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあ!」


ぞって…はやいなぁ」


千尋の声を遮り、全力で横を走り抜ける香菜を千尋は苦笑して見送る。


「まったく、落ち着きのないですわ」


「まあまあ。にしてもでかいね~」


見上げるその先には大きな看板を付けた今回の目的地。大手電気メーカー『ハマダデンキLove1』、通称ラブワンだ。


「じゃあ、行こっか」


「はい!」


気合を入れるように鼻息をふんと噴出し、少し大股で進む茉奈。


それを少し嬉しそうにみながら後ろにつく千尋。


茉奈の気合いには今回、ここに来た理由が起因している。


そう。今回の|目標≪ターゲット≫は・・・























おニューの水着の購入である!
























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