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絶対妹大戦  作者: 長門葵
13章~年二回の大騒ぎ
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年二回の大騒ぎⅩⅥ

鳥のひなのように口をあけて、えさを待つ女性陣。


千尋は次から次へとのりで具材を巻き、その口に運ぶ。


ここでラブラブ展開がくるかと思ったが、職人技にも近いスピードでそれぞれの口に運ぶものだから女性陣が無言のまま『もきゅもきゅ(*´ω`*)』と幸せそうにのり巻きを頬張るだけの映像が出来上がった。


三十分後。


女性陣は満腹の前に倒れた。


「やぁ、ちーくん。なかなかおいしかったぞd(´▽`)♪」


「・・・どうも」


疲労しきった千尋は息を切らしつつ、詠子の賛美の声を皮肉たっぷりの言葉で返した。


「そう怒んないでよ。ほら、あ〜んして」


「え?いきなりなんです」


「いいからあ〜ん」


「あ〜ん・・・むぐっ!」


いきなり放り込まれる海鮮物の風味。


驚きはしたが、それをゆっくりと噛み飲み込む。


「いきなり何をするんですか」


「だってちーくんまだ食べてないでしょ」


「まぁ、はい」


「しっかり食べて午後もがんばってもらわないと」


ね、と笑いかける詠子に千尋は顔を赤らめながら顔を背ける。


「あ・・・ありがとう」


「もう、ちぃくんかわいい〜」


「ちょ、まぁっ!」


詠子に抱きつかれ頬ずりされて赤面する千尋をみて、義妹たちが黙っている訳もなく、我先にと動き出す。


騒がしいお昼はまだ続きそうだ。

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