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絶対妹大戦  作者: 長門葵
13章~年二回の大騒ぎ
129/162

年二回の大騒ぎⅩⅢ

『さいしょはグーっ!!』


気合いのこもった女子たちの声が居間に木霊する。


一瞬の刹那。


だが、女子たちの頭のなかで、何パターンもの可能性が緊張を誘い、女子たちの身体を強張らせる。


『じゃんけんぽん!!』


思いをこめた形として、その場に表れる。


緊張のせいか誰かが唾を飲んだ音がいやにはっきり聞こえる。


女子たちは状況を確認するように、ゆっくりとまわりを見渡す。


彼女らが示した答えは…


グー(絢)


グー(麻貴)


パー(葵)


グー(真那)


グー(香菜)


「よっしっ!!」


勝者は雄叫びをあげ、敗者たちは地面にくずれ落ちていった。

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