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空色の箱  作者: 空魚
1/3

プロローグ

______________________________________


 箱の中身を想像してごらんなさい。

 そこには何が入っているでしょう?

 古びた万年筆や細かな傷の入った懐中時計。

 ちびた臙脂色の封蝋に銅製の歪んだブックマーカー。


 ああ、これは私のお気に入りの物達でした。

 貴方に差し上げるのはこちらの箱です。

 さあ、お手に取ってご覧なさい。

______________________________________

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