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053 この世界に足りない物語が1つある。それはちょうど、あなたが今書いているその物語だ。

この世界に足りない物語が1つある。それはちょうど、あなたが今書いているその物語だ。



 この世には物語があふれている。そしてそれらの多くは多くの人々に読まれ、読んだ人に何かしらの感情――楽しさや興奮、そして時に悲しさなど――を感じさせている。


 あなたが書いているのは、そういった物語なのだ。


 しかしその物語はまだ、この世界に誕生していない。その物語はまだ未完成であって、まだあなたの手の中で形作られている最中なのだ。


 あなたの物語が出来たならば、その物語を手に取って読んでくれる人がいる。しかしまだこの世界には、そんな物語が不足している。

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