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111 文字を最も有効的に使って、何かを表現できるのは小説家だ。
文字を最も有効的に使って、何かを表現できるのは小説家だ。
登場人物の心の中にくすぶる有象無象を文字で表現できるのは、小説家だけだ。
世の中には様々なクリエイティブなモノ、つまり何かを作って他の人に見せて表現する方法がある。文字や絵、音楽、そして最近は動画もそんなクリエイティブな表現の1つとも言える。
様々な表現方法がある中で、それぞれ表現の媒体が異なる。
そして小説は、文字を媒体とする表現方法だ。作家は文字や文章を、どのようにしたら自分の作品を最大限に引き出せるかを考えている。文字や文章を最も有効に使っている、ともいえる。
さらに小説は、心情を表現しやすいともいえる。絵や写真、映像では人の不安や喜びといったものを表現するときに少し工夫が必要だが、小説はそのまま文字として書くことができる。
もっとも直接書くのが最良の方法とは言えないし、少し工夫した方が優れていることもある。




