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010 何でオレは小説を書きたいと思ったんだ? 限りない可能性の世界に、ワクワクドキドキしたからじゃないのか!
何でオレは小説を書きたいと思ったんだ? 限りない可能性の世界に、ワクワクドキドキしたからじゃないのか!
そもそも自分は、何で小説を書こうと思った?
白紙のページを前にして、どんな物語でも書けると思ったんじゃないか? あらゆる冒険、恋愛、展開、ドラマといったものが、そこにはあったんじゃないか?
しかし書いていく内に、そんなあらゆる可能性はドンドンと狭まってくる。思ったように、筆が進まなくなってくる。
しかしそれは、あなたが積み重ねたモノによって、方向性が決まってきただけだ。積み重ねたモノによる可能性は、まだある! むしろ積み重ねたモノによって、より高度な可能性になっている。
あのワクワクとドキドキを思い出せ。
それは忘れてしまっているだけで、いつもあなたの側にいる。
そして筆を進めるんだ。




