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5月14日(水)曇り ー後編ー



◇夜の地球 Earth at Night

 大漁旗の垂れ幕など、わりとカオスな見た目で中身がわかりづらいパビリオン。ここでは黒漆塗りの巨大な地球儀が飾られています。

 実は前回も訪れたんですが、人波に流されてざっと見程度で終わってました。感想も「でかい」「すごい」とか小学生並みで。


 ですが今回は妹の希望もあり、モニターで延々流れている作成動画を最初から最後まで見ました。震災のあった能登の職人さんがどれだけ手間と時間をかけて造られたか。漆塗りの苦労と技術の高さ。ケーキの表面にクリームを延ばすように、筋一つ残さず滑らかに漆を重ねていく。地味な映像ですが、職人仕事の凄さが伝わる内容でした。


 海外パビリオンで世界の技術に驚いていた私でしたが、日本の職人も負けていないことが誇らしく、嬉しかったです。こういうパビリオン、もっとあればいいのに。

 ……初回スルーしてマジすみませんw


◇ガンダム

 すっかり日も落ち(この日も夕日は見れず)、ドイツ飯を食べ損ねた私たちは、妹希望でセブンイレブンに向かうことに。何でも万博店では特別に、茶葉から厳選されたオリジナル紅茶が呑めるそうな。こういう情報を仕入れてくるのは流石。私は全然知りませんでしたw


 セブンイレブンは西ゲート付近にあるんですが、その前に立ちはだかる(はだからない)のが、ガンダムです。大勢集まりはしないものの、常に誰かしら写真撮ってるのがガンダム。私は二度目ですが、肩や目が何種類も違う光を放つことに気が付きました。あとスモークを吐いたりとか。うーん、何度見ても絵になる。


 妹はガンダムガチ勢ではないはずですが、スタッフを捕まえて入場方法を確認していました。なんでも数時間ごとに予約が開放される独自の方式が取り入れられたのだとか。後に「ガンダム方式」と巷で呼ばれるやつですが、万博は日毎に変化していくのでリアルタイムの情報収集が重要だなと思いました。全然やってませんけどw


 まあ今夜は妹に主導されつつ、異なる視点から万博を楽しめればそれでよし!


◇セブンイレブン

 メインルートである地下鉄舞洲駅すぐの東ゲートに比べて、西ゲートは人が少なくマイナーな印象でしたが、行ってみると案外、賑わってました。飲食店やお土産屋、あと郵便局やクロネコヤマトが軒を連ねていて、夜店のような眩い光を放っています。


 店はかなり広い点を除けば、いたって普通の品揃え。値段も万博料金でなく良心的。ただし客は多く、この時間帯だと品切れも目立ちました。弁当類は全滅。ぐぬぬ。


 妹がレジに並び、ホットミルクティーとベーコンエピを購入し、二人して外のベンチで食べました。休憩コーナーはあちこちにあるので、食べる場所には困りません。


 噂の紅茶は確かにこだわりが感じられる美味さで、少し肌寒くなる夢洲の夜にありがたい温かさでした。色々珍しいものが食べられる万博ですが、その分お高かったり並ばないといけなかったりで、手軽に買えないのはあります。会場は食べ物の持ち込み自由(アルコールは不可)なので、おやつを買っておくと何かと安心だと思います。


 コンビニ前のベンチからは、煌々と照らされる西ゲートが見られて、なかなか壮観でした。横にひたすら長い感じは空港を思わせます。ほとんど人の出入りがなく閑散としていて、東ゲートとは大違いだと思いました。まあこの後、西側の空きぶりが知れ渡り、人が増えてくることになるんですが……


◇ドローンショー

 腹ごしらえを済ませると、わりといい時刻。

 夜の大屋根リングに登り、ライトアップされた万博の夜景を楽しみながら散策。うむ、やはり万博は夜がいい。昼とは別の彩りと空気感があります。行き交う人々の楽しそうな横顔が、反射する光に浮かび上がる様子もよき。

 今回は噴水ショーはあきらめ、ドローンショーを最後まで見て帰ることにしました。帰宅の便を考えて、北側から東に向かいつつショーを観ようと思ってましたが……

 定刻になると建物の隙間からちらほら漏れ伝わる音と光。巨大なリングの反対側からでも、噴水ショーが見られました。結構なスケールでやってることに無駄に感動。南側のリング上には観客がひしめいているのが予想されます。ま、噴水ショーはいつでも観られるし、などと思っていると、後に菌問題で一時中止されたりするんですがw


 噴水ショーが収まると、いよいよフィナーレのドローンショー。

 今回は最初から最後まで足を止め、二人して動画を撮りまくりました。どういう理屈かわかりませんが精度がすごい。簡単な図形はもちろん、絵画のような「横たわる女性」やスポンサーロゴ、最後は帰宅方向の案内まで出て、大いに楽しませてもらいました。

 

 このシステムは、将来的にものすごいエンタメの可能性を秘めてる気がします。動的な描画はまだ難しそうですが、花火より環境を選ばず危険度も少ない。初期費用は高そうですが、キャラものの寸劇とか、利用はいくらでも思いつきます。いずれ各地で普通に観られる光景になりそうです。


◇東ゲート

 今回も帰宅は東ゲート……の前に、妹の希望で通期券割引コードをもらいに行きました。

 この日は本当に最後までいたからかもですが、割引コード目的の行列はものすごい人数で、その人気ぶりに驚いたのを覚えています。目算100人以上。

 行列に辟易(へきえき)しながら、同時に「また来たくなるよな」と共感してました。

 この頃は「万博は失敗する」という風潮が強く、マスコミの記事もネガキャンが目立っていましたが、これだけの人数がリピートを望む圧倒的な現実がある。これは成功する、と予感した瞬間でした。


 結局、妹は通期パスを買い、忙しい合間を縫って万博に何度も足を運んでいます。マツケンサンバも観れたといって喜んでました。いいなー。


◇帰宅

 帰りの地下鉄は何があったのか、30分くらい動きませんでした。ガッデム。

 満員と言っていい車内で妹と話すのも憚られ、お互いに無言でしたが、心地よい疲労とともに満足しているのが伺えて、安心しました。まあでも電車が止まるのはよろしくないですがね!w



 そんなこんなで、梶野の二度目の万博は幕を閉じました。次回は初の昼から参加の話を書きたいと思います。




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