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愉快な茶会

「みんな、ただいま~!」


「ご主人様、お帰りなさいませ。すぐ紅茶をご用意いたしますね。」


「主様~こんしゃら~…」


「はる様、お帰りになられたのですね!私、お、おいしいお菓子を発見しましたの…よければ一緒に食べてはいただけないれしゅか……!」


どうやら3人だけじゃなく、楽園仲間たちは俺の帰りを待っていてくれたみたいだ。何故か、モカのやつは居ないが、きっとまた訓練でもしているんだろう…ココアの紅茶にアリシアのお菓子、すっごい楽しみで顔が緩んじゃいそうだ。……りんかはいつも通りしりあいのVライバーの物まねしてるしw……


「みんな、実は俺も会えなくて寂しかったんだ。……是非、みんなと一緒にお菓子と紅茶を飲みながらお話ししたいな~。」


そう言うと、寂しそうな表情をしていた女の子たちが、満面の笑み喜びを表現してくれた。


「お待たせ致しました、ご主人様。」


優雅な声とともに、メイドのココアは一礼してから、いきなり目の前に現れた扉を開いた。その中には、柔らかな光に包まれており、陽光が窓から差し込み、穏やかな午後のひと時を演出していた。ココアはテーブルの前でまた一つ優雅にお辞儀をする。


「本日の為に特別に用意いたしましたお茶とアリシアから頂いたお菓子です。」


楽しみだな!…ココアのお茶は最高なんだよな~…カップかに注がれた紅茶は透き通るような琥珀色で、香り高い蒸気がふわりと立ちのぼっていく。


「こちらは、新宿にあるフォールド・メロロンという紅茶を参考に異世界さんの茶葉から入れた紅茶です。深みのある味わいと、独特な香りをお楽しみいただけるかと思います。」


俺はそっと、カップに口をつける。


「ふぅ……、いい香りだな……甘みもちょうどいいし、すごくリラックスできるな。」


「は、はる様!……わ、わたくしのお菓子も是非食べてみてください‼…」


そう言うと、アリシアは赤面させた顔を地面に向ける。普段は自信満々な彼女のそんな姿も、可愛いと思うな。……


「これってスコーンかな?……でも色が少し淡い紫色だね……」


でもせっかく用意してくれたんだから、食べないとな……。


「パクッ‼…おぉ……これは、こんなの初めての味だよ。……ベリー系の味で少しスパイスが使われてるみたいだね。」


「流石は、はる様でございますわ‼…わたくしも最初は色が色だけにどうかと思ったのですが、食べてみるといいお味だったので買ってきてしまいました。」


「みんなも是非食べてみてよ~…俺はこの味好きだな!……」


俺の言葉がきっかけになったのか、みんなが一斉に食べ始める。


「アリシアが買ってきたスコーンは中々珍しい味わいですが、普段はあまり飲まない紅茶に合いそうでございます。」


「ミャオ~!…アリシア……ナイスなのだ…」


「美味しいですわ~ご主人様のお言葉道理で刺激的な味わいですの~」


「わしも普段は甘いものは食べぬのじゃが、これはただ甘いだけじゃなくて中々良いものじゃな!」


それぞれが、味についての感想を述べてくれる。ココアは新しい紅茶のアイディアを考えてるみたいだな。りんかも珍しく、意味ある言葉を言ってるな…w


「ドタドタドタッ!…ドゴンッ!」


楽しく話をしていた俺達の前に、涙目のドラゴン娘ことモカが現れた。


「兄ちゃーん!…はる兄ちゃん、モカのこと…………嫌いなのー?ウチ、ずっとはる兄ちゃんの為にトレーニングしてたんだよー‼…でも、全然あいに来てくれないし―……寂しくて、おめめからお水いっぱい出ちゃうよー…なんで、なんで…」


その大きな瞳から涙が止まれなく流れ落ち、頬を伝ってぽたりぽたりと地面に落ちる。


「ごめんね…寂しい思いさせちゃって、兄ちゃんはモカの事大好きだよ‼…モカは兄ちゃんの事嫌いになっちゃったかな?…」


「ウチのことしゅきなのー‼…兄ちゃんとモカ結婚する―!はる兄ちゃん大好き~‼…」


俺の妹はすぐ勘違いしちゃうけど、素直ないい子でよかったな…、でもちょっと抱き着く力が強すぎて、締められちゃいそうだよ……


「モカはお利口さんだから、兄ちゃんの事ずっと待ってくれて優しい子だね。……ポンポンッ…」


俺はそっと泣き虫ドラゴン娘の頭を撫でた。やっぱり妹って最高だね……。撫でられて満足したのかモカは可愛い寝息を立てて寝てしまった。


「みんな、今日はありがとう!……いったんここでお開きにして、モカを寝かせに行ってくるね。」


「「「「「おやすみなさい。(モカ、ズルいのだ……)」」」」」


みんなとお別れして俺の寝室に向かった。なんか、誰かの声が聞こえた気がしたけど、まぁ~いっか……。


次の日、横でよだれを垂らしながら寝ているモカを横目に俺は、探索者協会に行く準備をする。また、あの変態協会長と会うのは勘弁願いたいが、向かうしかないだろう。


「ココア‼」


「ご主人様、お呼びでしょうか?」


ココアはどこからともなく現れ、優雅に一礼をした。正直、俺にも理解できないのだが、どこで呼んでもココアは呼び声に答えてくれる。


「モカのことを頼みたい、あいつは自分が役にたっているのかが、心配の様だ。」


「かしこまりました、ご主人様。モカの事はお任せ下さい。」


「よろしく頼む。俺は、昨日話した協会長のところに行って来る。……楽園は任したぞ!」


そう言って、俺はゴブ蔵さんとリリアが待つ地上のホテルに瞬間移動した。


「戻ってきましたわ~、ご主人様は今日もお似合いですわ~」


「おはよう…二人共!」


「主様、今日も凛々しい姿ですな!」


「ゴブ蔵さん、恥ずかしいよ…。……それじゃ、探索者協会に向かおうか!」


俺達は、昨日帰ってきた道のりを歩いてギルドに向かった。つく途中に美味しそうなパン屋さんがあったので、そこで明太フランスとクロワッサンを買って食べた。


「今日もあの協会長と会うことになるのじゃな…」


「私、どうしようかしら~、またあの顔を見たら殴ってしまいそうですわ!」


「リリアは我慢しなきゃダメだからね!…ゴブ蔵さんの気持ちは俺と一緒みたいだね…取り合えずあってみて、それから考えよっか!」


俺らは探索者協会の扉を開き、受付まで歩いていく。


ギィィーッ…トコトコトコ…


「あっ、おはようございます!」


「お、おはようございます!…昨日は失礼いたしました。…後ろの部屋へご案内します…協会長がお待ちです。」


「待っていてくれたみたいだからさ、二人共いこっか!…」


「もちろん一緒に行きますわ~」


「わしも同行させていただきますぞ!」


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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