決着
「驚いてるところ悪いけれど、あなた達はもうおしまいなのよ♡…フフッ…」
そう言えば、こういう時のためのスキルがあった!……オネエさんの化物っぷりに驚いて確認してなかったな。俺は言葉に出して確認する。
「鑑定!」
俺の脳裏にステータス表記が出てきた。
名前:重田 忠信
職業:美の追求者 Aランク冒険者
レベル:150 年齢:???(乙女の秘密は聞いちゃだめだよ~残念女神より♡…)
・HP: 500/500
・MP: 3000/3000
・攻撃力: 1000
・防御力: 1500
・魔力: 2500
・敏捷性: 500
・運: 200
スキル:光の戦士、光魔法レベル5、闇魔法レベル6、毒術レベル7
装備:なし
称号:神■■スに愛されしもの、毒のスペシャリスト
突っ込みどころ満載だが、一番は残念女神!…大事な時に出てくるなー‼
レベルも高すぎるし、レジスタンスって?…
こんなステータス、町の人間とかいろいろ鑑定かけたことあるけど、一番高い…。それに、光の戦士?…これは何のスキルだろうか…
「直人キュン♡…そんなにあたしのおっぱい見ちゃったらダーメ♡…」
「リリア、殴り飛ばしてくれ!ゴブ蔵さんはヘイト稼ぎ!…」
「了解ですわ~」
「ヘイトがリリア嬢に向かないようにしますぞ‼」
「あなた達…!なんであたしのスキル内で動けてるのよー‼」
「さっきから直人様に汚い口で話しかけていましたけれど、そろそろ黙って頂きますわ~」
そう言って、リリアの拳が化物の顔面に直撃する。
「ズガンッ…」
鈍い音が鳴り響き、衝撃が彼女の頬から全身に伝わった。だが、彼女は倒れずに踏ん張って立ち続けた。肩で息をしながらそっと頬に手を当てる。
「…ちょっと……あたしの顔に……何してくれてんのよぉ……‼…こう見えても、この顔作るのに時間と手間がかかってんのよ!簡単に傷つけやがって…クソ女…!」
そう言って、化物が突進してくる。…ゴブ蔵さんが注意をそらそうとするが、気にしないで俺の方に向かってくる。ヤラれるかもと思った瞬間、何者かが化け物を横から殴り飛ばす。
「いやんっ!…」
「私達の直人様に向かって失礼ですわ‼…汚物は消毒致しますの~」
リリアが、仰向けになった化物の顔面を何度も何度も殴り続ける。
「ドガァンッ!バキッ!ゴシャッ!バシュッ!」
1、2分経って、俺は声を掛ける。……
「リリア……そろそろいいんじゃないかな~?」
「あっ、……し、失礼いたしましたわ~!」
目の前にはぼろ雑巾みたいになった協会長が、倒れていた。あぜんとした為か、おっぱいお姉さん(リーフさん)はまだ、試合を止めていない。
「リーフさん!……決着ついたみたいですけど、まだやった方がいいですか?」
「は、はいっ!……両者そこまでです。…勝者は佐藤さん達です…。」
「良かった~!リリアもゴブ蔵さんもナイスだったよー!」
「もったいなきお言葉ですわ~」
「わしは何もしてないですぞw」
二人とも本当によくやってくれた。途中トラブルがあったものも訓練相が壊れるようなこともなく…協会長は壊れてしまったけれど、無事終わったといっていいだろう。というか、そう思うことにした。
「あの、すみません!…ご足労だと思うのですが明日、またこちらに来ては頂けないでしょうか?…その時に改めて謝罪いたしますので…後、こちら使って下さい!…」
そう言うと、リーフさんはおっぱいを揺らしながら紫色の液体を渡しに来た。なんだろう…悪気はないのかもしれないけれど指が震えている。
「すみませんが、そちらは何ですか?」
「そ、そうですよね!…失礼いたしました!…こ、こちらは解読ポーションです。」
「あ、そういうことだったんだね!…でも俺たちには必要ないんだ…」
「えっと、協会長のマヒ毒はレベル100の人でも像とかでも一瞬でマヒしてしまうものなのですが……⁉」
「私達には麻痺効果は効かないと思って頂いて結構ですわ~」
「そういうことじゃよ、だからその薬はいらんのじゃ!」
始終、びっくりした顔をする、おっぱいお姉さんは可愛かった。俺達も、いつまでもここにいても迷惑になりそうなので帰ることにした。
【協会からの帰り道】
「直人様!…先ほどは失礼いたしましたの……」
「大丈夫だよ…さっきも言ったけど、俺のことを思っての発言だってわかっているからさ。」
俺は自然にリリアの頭を撫でてしまった。
「ご主人様~…こんな街中で…恥ずかしいですわ…」
「佐藤殿は本当にモテモテですな~!リリア嬢が顔を赤くして高揚してるじゃないか。」
「ご、ごめん!…いきなりこんな事しちゃって、気持ち悪いよね!」
「そ、そんなことございませんわ‼むしろ……」
そう言って、リリアはリンゴみたいに赤くなった顔を隠しながら何かつぶやいていたみたいだ。
「そういえばさー、今日ってどこに泊まろっか?」
「そうじゃな~、適当に宿屋を取って、テレポートで楽園に戻るのはどうじゃろうか。」
「それいいね!じゃあ、それで決まりね~!」
その後、渋谷のホテル『レイリアンタワー』に泊まることにし、部屋はレイリアンタワースイートってのにした。部屋に入ってみると大きなシャンデリアがお出迎えしてくれた。なかには大きなバスタブが置いてあり、景色もほかのホテルと全く違う世界だった。
「なんか、適当にって言ったのに…すごい大きな部屋になっちゃったねw」
「ご主人様にはこのぐらいの部屋に泊まって頂きたいですから、これでも楽園と比べれば物足りませんわ~」
「そうは言うが、楽園よりもここの方が景色もきれいじゃぞ!」
「でもさ~、俺らの楽園の方がご飯がおいしいと思うな~」
「確かに、主様の言う通りですな!」
そうこうしながらも結局、楽園のみんなが大好きな俺だった。30分ほどしてから、楽園までテレポートする。
「楽しく読めた!」
「続きが気になる、読みたい!」
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