はると愉快な仲間たち!地上が…
作戦準備をするために、俺は地上に一度出てダンジョン探索者協会なるものに登録することになった。ここで問題になるのは誰を連れていくかだ。身の安全を考えるのであれば、楽園の最高戦力であるココア、モカ、アリシア、りんか、あたりを同行する方がいいかもしれないが、どうやらあの四人からは通常の人間が出してはいけない量の魔力が出ていて同行は無理のようだ。そんな中、同行者が決まったのだった。
まず一人目は『スライム騎士 ゴブ蔵 レベル500』だ。
ゴブ蔵さんはスライムでありながら、わざわざ派手過ぎる真っ赤な重装備を身に着けた、フルフェイスの格好をしている。声は渋いおじさんで、歴戦の猛者にしか思えない。
二人目は『撲殺天使 リリア レベル500』だ。
リリアは貴族を思わせるような華やかな黒色のドレスを着ていて、髪の毛は銀髪ロング、瞳は碧い目で自信にあふれている。とにかくポジティブで少し天然な一面を持つ人族の女の子だ。
この二人に決まった理由としては、様々な観点から評価した所、俺に対しての忠誠心は有るが、恋愛対象として見ていない事が決め手になったようだ。ゴブ蔵さんは一応男でスライムだから言うまでもないが、リリアに関しては先ず一人前のお嬢様になることが優先といった、楽園では珍しいタイプの女の子だ。
「それじゃ、二人共よろしくね…!」
「主様、わしを必要としてくれた事…感謝しますぞ」
「私、はる様とご一緒出来てとてもうれしいんですの!」
「あっ、そうだった!…二人には地上に出る前に言おうと思ってたんだけどさ、俺のことは外にいる時は『佐藤 直人』って偽名で呼んで欲しいんだ。」
俺は記録上、亡くなった扱いになってるはずだから、別の人間として探索者協会で登録しないといけない。ばれたら色々と面倒だから仕方ない。
「分かりましたわ~はる様の目的のためには必要なんですのね!」
「わしは主様の命令とあれば、いかなることも受け入れるつもりじゃぞ」
「二人が了承してくれてよかったよ…。他のメンバーだったらお願いしても聞いてくれなさそうだからね…。準備とかもあると思うから二日後に地上に上がろっか。」
「了解ですの~!」
「主様の気遣いに感謝じゃな」
(二日後)
今日は二年ぶりの地上だな~…楽園のみんなとしばらく会えないのは寂しいけど、この二年間は無駄じゃなかったって見せつけてやるんだ。行く前にステータスの確認しとこっと。
「ステータス」
名前:如月 遥(偽装)
職業:神敵
レベル:999
・HP: 150000/150000
・MP: 500000/500000
・攻撃力: 20000
・防御力: 35000
・魔力: 70000
・敏捷性: 25000
・運: 10000
スキル:万物召喚レベル5、属性魔法レベルMax、複合魔法レベルMax、神聖魔法レベル8、鑑定レベル6、従魔召喚レベルMax、アイテムボックスレベルMax、転移魔法レベル9、隷属魔法レベル5、偽装魔法レベルMax
装備:天空龍の羽衣(偽装)、レー■ァテ■ン(偽装)、変身仮面(偽装)
称号:■■神の加護、幼女好き、ニート仲間、元ボッチ、ハーレム、童貞を隠す者、チェリー、(最近出番がないから色々つけちゃうぞ♡)
残念女神さま、寂しいからって嫌がらせはやめるんだ~!ココア達に変態扱いされちゃうだろ……
それはさておき、このステータスって世界最強なんじゃないかな…?
でも、万能召喚なんて規格外のスキルもあるんだから、他のやつがもっと強力なスキルもってることだってあるはずだよな…
「よしっ!…気合い入れるぞ⁉」
「ご主人様、私はメイドですからいつでも頼りにしてくださいませ。ご命令とあれば喜んで参上させていただきます。」
「はる兄ちゃん、何かあったらウチに言ってくれよな!…絶対はる兄ちゃんに悪いことした奴、ぶっ飛ばしちゃうんだからな。」
「はる様が地上でお過ごしの際は、この楽園は私たちが何人たりとも侵入させませんわ…後のことは、リリアとゴブ蔵さんにお任せするわ。」
「アリシア様、もちろんでございますわ!…私がご主人様に変な虫がつかないように致しますの~」
「わしに任せて、安心して待っていて下され!もしもの時はこの老体で我が君をお守りするつもりじゃ。」
「ふみゃぁ~」
「みんなこんなダメダメな俺だけどついて来てくれてありがとな…今日から本当の復讐劇の始まりだと思うから、これまで以上の協力をお願いするね!じゃ、二人共一緒についてきて…」
こうして二人と一緒に俺が二年前に殺されかけた階層にやってきた。
「ここの敵は俺にやらせてくれないか…二人共…」
「ご自由にしてしまっていいですわ!」
「わしも異論はないですぞ」
1分ほど歩いたところでゴブリンのパーティーに遭遇した。前衛二体、後衛三体のバランスのとれたパーティーだ。
「俺はこんな奴らに追い詰められていたのか!…お前らには関係ないかもしれないが、俺の八つ当たりに巻き込まれてくれ⁉」
「輪廻に還さぬ獄炎よ、我が敵を葬れ……インフェルノ」
俺の放った炎は明らかなオーバーキルであったが、過去の記憶をも焼き消す業火はダンジョン内を地獄へと化した。
「ごめん、ちょっと暑かったかな?」
「も、問題ないですわ~」
「わしもと言いたい所じゃが、このレベルを地上でやると危険人物扱いされてしまうぞ!」
「そうだよね、いろいろ思い出しちゃって手加減できなくなっちゃった……でもゴブ蔵さんの言う通りだから気を付けるね。」
「では、失礼して、佐藤殿と呼ばせていただきますぞ。」
「おっ…ゴブ蔵さんはちゃんと覚えててくれたみたいだね。…リリアも適当に呼んでね!…それじゃ、あそこの出口から出ちゃおっか。」
トコトコトコ…ダンジョンの門をくぐった先に見えたのは、入った時とは全く違う世界だった。まるで先の大戦後のような炭で塗りつぶしたような灰色の世界がそこにあった。至る所にがれきが散乱し、廃墟と呼ばれるような風景が永遠と広がっている。俺は言葉を発することが出来なかった。何があったのだろうか。
「二人共、この状況はどうなってるのかな?」
「正直言って。私もかなりびっくりしていますわ⁉びっくり仰天ですの!」
「わしもココア様からは何も聞いてはいないしの、一度連絡を取るのがいいんじゃないか?」
「うん、ゴブ蔵さんに言われた通り確認してみるね。」
トゥルルルルッ…トゥルルッ…
「先ほどぶりでございますね。ご主人様、どうなさいましたか?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…カクカクシカジカ…!」
「これは失礼いたしました!…実はご主人様が知らない情報をお伝えするのを忘れておりました。この世界は1年半ほど前に異世界人に全面降伏したのです。」
「この子と結婚したい!」
「こういうキャラ欲しいよ!」
「ロア君結婚したい!」
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