絶対防御の結界
翌朝、俺が起きると…何かが俺の頭に重くのしかかっていた。ゆっくりとまぶたを開けると目の前にドラゴン娘の胸があった。
「ん…?」
すぐに昨日のことを思い出し、寝相の悪いモカが自分の方に転がってきたんだと理解した。
ドラゴン娘は、まだぐっすり眠っているようで、無邪気な寝顔を浮かべている。変に動くとまずいと思い、動かせないでいると…
「むにゃ…お兄ちゃん…」
甘えた声で声を漏らしながら、さらに自分の体を主人公に押し付けてくる。まったく…俺はため息をつきながら、バクバクする心臓を抑えながら自分の頭を解放した。
「この寝相の悪さはどうにかならないのか…」
起きたら面倒なことになるなと思い、その場を後にする…。俺が廊下を歩いていると、目の前から行へ不明のりんかがやって来る。
「主様、お帰りなのだ…今朝はモカと、何してたのだ…?」
いつも、あまりしゃべらないりんかが食い気味に話しかけてくる…
「モカが眠れないって言ってたから、一緒に寝てただけで…な、何もしてないからな!…勘違いすんなよ…」
「フーーン…絶対、手…出したのだ……」
「出して無いに決まってるだろ…モカはまだ子供なんだから…!」
信用してないぞ…と、目で語っているが、俺もそろそろダンジョン探索の報告を上げに地上に戻らなくてはいけない…ここは逃げ一択だな…。
「じゃあ、また今度なー!」
「あ、主様……ずるい…」
トコトコトコ…俺は、怪しむりんかを置いて、ダンジョンに瞬間移動する。
「はぁ…はぁ…」
「ご主人様、大丈夫でございますか~?…息を切らしていますけれど…」
「わしは何が起きたか想像できますぞ!…主様、も若いですからな…!」
「ゴブ蔵さん!何を言ってるのかしら…そんな事アリシアさんに聞かれたら、消されてしまいますわ~‼」
「大丈夫じゃよ……。流石のアリシア殿、でも気づかんじゃろう…」
「二人共、盛り上がってるとこ悪いけど…そういうのじゃないからねー!…モカとりんかの相手してただけなんだから…。」
ちょっと言い方が気持ち悪かったかも…。ちょっと反省…
「取り合えずなんだけどさ、ダンジョンの報告を上げに協会に戻ろっか…!」
「モ、モカちゃんと……。わ、わかりましたわ~!」
「動揺しすぎですぞ……。確かに、わしもびっくりだが…協会の件、了解しましたぞ!」
「勘違いしてるようだけど、本当に何もないからね…‼」
俺はもう一度くぎを刺して、ダンジョン入り口に移動する。俺達が、ダンジョンから出ると周りに武装を施した奴らが包囲していた。
「お前たち!…グレイナル家のご子息を誘拐した犯人だな…!さあ、大人しく私たちに同行しろ…‼」
何のこと言っているんだ…こいつら?…と言いたいところだが、事実…俺達があのハゲをお持ち帰りしたのは、間違っていない。だが、今言わないでいつ言うのか…こいつらも証拠を持って言っているに違いない…
「何の話だ…⁉俺達はそんなことに関わっちゃいない!」
俺は、必死に弁解をするが、もちろんこういう奴らは話を聞いてなんかくれない…
「黙れ!証拠はそろってる。お前が渋谷支部の協会長に反抗的な態度をとったのは、多くの人間が確認済みだ!」
もしかしてこいつ…あの変態筋肉オネエと友達なのか…⁉だがそれなら、先ずはあいつを締めに行かないとな…。
「待て!俺は無実なんだ、ただの探索者に過ぎない!」
「おとなしく連行されるんだ。調べれば、すぐにお前…」
「ぐはっ…!く…そ…まて…」
目の前でリリアが拳を真っ赤に染めていた。俺も突然の事で、目の前が真っ白になった…。数秒たったころ、笑顔の彼女が歩いて向かってくる。
「終わりですわ~‼」
「直人殿、リリア嬢は殴ってる姿も美しいですな!」
「え、えっと…リリア…なんで手を出しちゃったの…?」
「だって直人様を侮辱した目で見ておりましたわ~それに、アリシア様から直人様の邪魔をするものは排除しろと、言われましたの!」
…人選間違えたかも…って思っちゃったよ…。そんなことを考えてると、ゴブ蔵さんが珍プレイをし始める…
「これはなかなか良い装備じゃの…!…こっちもじゃ!」
「ゴ、ゴブ蔵さん!…駄目だよ…襲われたからって裸にしちゃ…⁉」
「直人殿の優しい性格は美徳だと思うが、ここはけじめが必要だと思いますぞ!」
どうやら、俺の仲間たちは徹底的にこいつらと敵対したいみたいだな……。俺達は裸にした治安維持隊の連中を縄で縛って、公園に捨ててきた。
「さっきあいつらが言ってたけど、協会長と知り合いみたいだから…取り合えず入れないかもだけど…変態協会長に会いに行こっか!」
「了解いたしましたわ~「わしも賛成ですぞ!」」
二人の許可をもらった俺は、探索者協会に向かう……俺らが協会に入ると中は慌ただしくなっていた。受付の リーフちゃん(おっぱいお姉さん)に話しかけようとすると、奥からあの変態がやってきた。だが、いつもと違って完全武装をしてるな…
「まぁ、どうしちゃったのかしら?そんなお顔して、まるでボス戦に遭遇した勇者みたいな顔しちゃって♡」
「ちょっと聞きたいことがあってな…。さっき治安維持隊の連中に襲われたんだが、その時…隊長みたいなやつがお前がどうとか言ってたんだが…」
何かを感じ取ったのか、変態の顔色が変わった。さっきまでとは違う雰囲気をかもし出している。
「なんか雰囲気変わったけど、どうしたんだ…?」
「その感じからして、あんた達…維持隊の連中をどうしたわけ……?」
「邪魔だったから片付けて公園に捨ててきたぞ……」
「あんた達、グレイナル家から軍隊が送られてくるわよ!…いくらあんたでも倒すのは無理だと思うから逃げちゃいなさい…‼」
「そんな事、お前の立場で言って問題ないのか…?お前も連中の仲間なんだろ…‼」
「勘違いしないで!…あたしは探索者の仲間であって、あいつらなんかの味方じゃないんだからね…!」
可愛くないツンデレが炸裂した、しかも筋肉マッチョの……取り合えず、どうしよっかな…別にこいつらに被害出したいわけじゃないんだけどな……
「今の状況で何したら、そのグレ何とかの軍隊が来なくなるんだ…?」
「現状ではまず不可能ね…首謀者である、あんた達が自主でもしない限りここに『魔道飛行戦艦』あたりでやってくると思うわ!…だからって自主なんてすんじゃないわよ…‼」
この感じ、裁判なんて絶対しないで…死刑にするんだろうな……。聞いた話じゃレスティア帝国の奴ら、中世ヨーロッパよりやばい感じらしいしな……
「んじゃ、ま~迷惑かけんのも嫌だから自首してくるよ…!」
「は…?何言ってんのよ、あんた…‼言ったでしょ…あいつらはあたし達の事なんて道端の石ころ程度にしか思ってないのよ…!」
「言ってる意味はわかってるよ…でも、流石にここを戦場にするわけにはいかないしね。…それに、俺達はそんな奴らに負けねーって…‼」
「その自信が何処から来るかは分からないけど、あんた達を殺させるつもりはないから…!」
彼女はそう言いながら、何かを作動させたようだ。俺の魔力感知が微弱な異変を感じた……
「こ、これはどういうつもりですの?…わたくし達を結界で囲んでいますわね‼」
「あら、ただの馬鹿力の小娘と思ってけど、中々のものね!…でも、この結界はあたしが解除しない限り…壊れることはないわ…!…もちろん、あたしを殺しても解除されないわ‼」
「一応聞いておくが、これは何の冗談だ…?お前ならわかってるだろ…こんなこと意味ないって……!」
俺は、呪文を唱える……。
「混沌を裂き、理を正せ…以下略、『ディスペル・ヴォイド』!」
「意味なくなんかな……」
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