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お仕置き♡

「二人の戦闘に割り込むなんて良くないですわ~大人しくして頂けるかしら~?」


「そこをどけ!…我が主の邪魔をするな…。ハゲメット様はレスティア帝国の子爵になられるお方なんですよ…!」


どうやら、割り込もうとした執事をリリアが抑えてくれてるみたいだな。俺もそろそろ飽きてきたし、決着つけちゃおっかな。


「ハゲ‼…お前に聞きたいことがあるんだけど、答えてくんないかな…?」


俺はそう言うと、剣をハゲの脚に突き刺す。


「んぐっ…!こ、こんなことが許されると思っているのか‼……貴様…貴様あああ!」


心配した冒険者達が、助けに入ろうとする。だが、俺にはもう一体頼れる仲間が居る…


「待つのだ!冒険者たちよ…君たちが助けに入るので有れば、わしも参戦せぬとならなくなるぞ‼……」


ゴブ蔵さんから人間とは思えないほどの殺気が放たれる…。どうやら、耐えられなくなり冒険者は全滅したようだ。


「助けも来ないな!…ルルとかいう奴も来ないし、お前は本当に嫌われてるんだな。……それじゃ、質問するぞ……!」


「なぜ誰も来ないんだ!…誰でもいいから早くこいつを殺すんだ!」


「グリリィッ……!ンァァァァァアアアッ…!」


突き刺さった剣を動かすとハゲメットは声に出ない悲鳴をあげた。


「次から、いらない言葉を言ったら同じようにするからな!……まず一問目、『社会復帰増進法』についてだ。この法律を誰が作ったか知ってるか⁉…」


「し、知らない!私がそんなこと知るか‼…」


俺は、右手の指輪を確認する…。この指輪は、2年間の戦力増量期に万物召喚で出た魔道具だ。指輪の色の変化はない、ハゲの言ってることは本当みたいだな。


「なら、二問目だ!…お前たちが宣戦布告する時、さっきの法律で揉めてた親族に何をしたか知っているか?」


「……そんな事、私は知らん‼…」


指輪が発光した。こいつは何か知ってるみたいだな。確認しないでも何となくわかっていたが、お仕置きが必要だな。


「バシンッ!」


「な、何するんだ‼…下級市民が!」


「噓をついたお仕置きだよ。…俺には噓は通用しない!…わかったかな?それじゃ、続きだけど……」


俺が質問しようとすると変化が起きる。ハゲの体から人間の手の様なものが生え始めたのだ。…俺はとっさに距離をとる。正しい判断だったようだ…一瞬で天使の羽が生えたゴツイゾンビ姿になった。


「何の真似だ?…無駄な悪あがきはやめた方がいいぞ!」


「オ、オマエ…許サナイ…殺ス…泣カシテ…謝ラス…」


「面倒だな~壊れちゃったよ……お前さ、もしかして勝つ気でいんの…?無理だから諦めなって…。」


俺は、拘束するための闇属性魔法を詠唱する……


「我が意思に従え、無形の鎖よ…闇の深淵より現れ、縛り上げろ!

破滅の刻まで解けぬ枷となれ…『エターナル・バインド』」


最後の言葉と共に、鎖は躱そうとするハゲメットを捕らえ、その動きを完全に封じた。


「ゴブ蔵さん、こいつは意味不明な変身しちゃったけど、リリアの方はどうなったのかな?」


「グッ…ウッ…ゥゥッ…!」


「主様、リリア嬢の方は…特に変身することなく戦闘不能に出来たみたいですぞ!」



それならよかった。間違ってヤっちゃっても思う事は無かったかもだけど、やっぱり僕の為に人殺しにはならないで欲しいからな…


「ご主人様!わたくしの方も意識をなくさせましたわ~」


「なら、後始末して楽園にいったん戻ろっか…。こいつの記憶を早く確認したいからさ…。」


「そうですな!…では早速主様、お願いしますぞ!」


俺達は、証拠隠滅する為に行動始める。先ず、こいつらには記憶をなくしてもらわないとだよな…。冒険者には目が覚めたらどうするか聞かないとだよな…このまま帰っても可哀そうだしな…。

 

「記憶の泉よ、永遠の眠りにつけ…新たなる未来に、このものを解き放て…

忘却の闇よ、全てを飲み込み、永遠に封じよ…『オブリビアン・メモリア』!」


俺の言葉に答えるように、怪しげな光が彼らを包み込む。光が一瞬輝きを増し、冒険者たちの目を虚に変える。


「これで問題ないと思うけど…完全じゃないから楽園で後の処理は任しちゃおっと…。二人共、準備は大丈夫かな?」


「もちろん今すぐ行けますわ~!」


「わしも問題ないですぞ!」


俺達は、楽園に転移魔法で帰ってきた。いつも通り、ココアが待ち構えるようにそこにいる…


「お帰りなさいませ、ご主人様。今日もお疲れ様でございました。」


「出迎えありがとね、でもお仕事があるなら、そっちを優先してくれていいからね。」


「どの仕事よりも、ご主人様が一番でございます。…お背中を流したい気持ちもございますが、そこの者たちはレスティア帝国の子爵家の方達でございますね…。」


「察してくれたみたいだね、ダンジョンで偶々あったから、狩ってきちゃったんだ!」

某ゲームの様にハントして来たことをアピールする。


「フフッ…ご、ご主人様はいつも私たちを楽しませてくださいますね…その者たちの記憶の処理はお任せください。……そこの子豚さんはアリシアにお任せ致します。」


「任されましたわ!……はる様の必要とされる情報はわたくしが全て抜き取って見せますわ‼…最近開発した新しい魔術も試してみますわ…」


「二人共、忙しいと思うけど苦労を掛けるね…。でも、俺にとって重要なことだから頑張って欲しいな…!」


ココアの目には俺に対する深い忠誠と敬愛が滲んでおり、アリシアは崇拝の念を込めてひざまずく。そして一言ずつ発言する。


「ご主人様…なんとお優しく、そしてお強いお言葉でしょう…。いつも私たちを導いて下さり、ありがとうございます。私も、ご主人様の為に、もっとお役に立てるよう努力いたします。」


「はる様…なんと神々しいお言葉…!ど、どうか導いて下さい!わたくしは、はる様の為に生き、はる様の為に死ぬ覚悟です‼」


「二人共、任せたよ…。俺は、少し休憩した後にダンジョンに戻るから…報告楽しみにしてるよ…。」


俺は、彼女たちと別れて寝室に向かった。俺が部屋に入るとベッドの中からモフモフなケモミミが見えてくる。あれはりんかの下僕の『フェンリル兄弟』の弟の方だな…


「なにやってんだ~?りんか~…」


「に~ちゃんの声がしゅる~」


あれ?……なんか声、違うんだけど……。と思っていると、弟フェンリル君がベッドから吹っ飛んできた!


「バフッ!……」


「はる兄ちゃんだ~!ウチに会いに来てくれたんだ~」


この子はなんでフェンリル弟君を俺に投げつけたんだろう…。悪気はなさそうだけど、結構痛いから気を付けて欲しいな…


「えっと、ここは俺の部屋なんだけど、間違えちゃったのかな…?」


「はる兄ちゃんの部屋だけど…結婚したらウチの部屋にもなるから入ってもいいんだよ~…ニヒヒッ…!」


「結婚はよ~~~く考えて決めなきゃいけないし、まだモカはちっこいからだめだぞ~!」


そう言いながらモカの頭を撫でると、モカはほっぺたを膨らませた。


「むぅ…お兄ちゃんのいじわる…ウチ、これから大きくなっちゃうもん~」


「それより、フェンリル弟君に謝らないとダメだぞ~!…ちゃんと謝れない子とは結婚しないからな…!」


「ふぇる君、ごめん…なさい…もふもふしてるの好きだからって、バシバシしちゃったり…それと…えっと…たぶん、他にもいっぱい…」


モカは、覚えてる限りのいたずらを思い出しながら、一つ一つ挙げていく。


「そっか、じゃあこれからは気を付けるんだぞ。」


俺は、モカの頭をポンポンと撫でる。しばらくして、フェンリル弟君が起き上がり、

モカから離れて俺の後ろに隠れる…


「ごめんな…モカも悪気があったわけじゃないんだってさ…君の毛を触りたかったみたいなんだ…モカに、もうやらない様に言ったからさ…許してやってくれないか…?」


「クゥオーン!」


ふぇる君事、フェンリル弟君は許してくれるみたいだ。しっぽを大きく震わせてアピールした。

「そう言えばさ、りんかはどうしたんだ~?」


「ウチ、知らないよ~…最後にあったの4,5時間前だもーん‼」


「そっか…なら、モカは……夜遅いし自分お部屋で寝てきなさい。」


モカは眠そうなまま、口元に甘えた笑みを浮かべていた。


「お兄ちゃん、今日一緒に寝ようよぉー!」


「ダ~メ~…自分のベッドで寝なさい!」


尻尾をパタパタしながら、ベッドの端をつかみはじめた。


「やだやだ!一緒がいいの!一人だと寂しくて、眠れないもん!」


「ほら、もう大きいんだから、一人で寝ないと…」


俺が説得しようとするとモカはお腹をベッドに押し付けて、尻尾を大げさに振り回す…


「ねえ、お兄ちゃん、お願い…一緒に寝ようよ……」


その声は甘く、どうしても拒めないものがあった。


「もう、仕方ないな…今日だけだからな。」


「えへへ…やったー!お兄ちゃん、だいすき!」


こうして、モカの嬉しそうにする尻尾を揺らしながら、温かさに包まれてすやすやと眠ってしまった。


「面白かった!」


「ここを変えたら、もっと良くなる!」


「今後どうなるの!」


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