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不思議な場所?

俺らは、受け付け後ろにある扉の中に入っていく。部屋の中に足を踏み入れると、甘い香水の様な匂いが鼻をくすぐる。悪趣味な紫のソファに腰を掛ける協会長がいた。


「あら、ようこそいらっしゃい。待ってたわよ、可愛い子ちゃん♡…」


俺が何よりびっくりしたのは、何故か昨日の戦闘の傷が一切なくなっていたことだった。

ピンクのスケスケワンピースを着てることは触れないでおこう。


「緊張しなくていいのよ~!楽にして、いろいろお話ししましょうねぇ♡…あっ、もしかして…昨日のケガの事、気にしてくれてるのかしら~♡」


「ご主人様に気安く話しかけないで頂けるかしら~」


「あら、可愛い子ちゃんと話してるのに、嫉妬しちゃった感じなのね~♡」


「二人共、そこらへんで止めるのじゃ!…それで本題じゃが、わしらは何用で呼ばれたのじゃ?」


「も~~♡仕方ないわね♡……早速だけど…昨日の件、申し訳なかったわ!…葉月の処遇だけど、あなた達のいう通りにするわ…せっかく自制してくれてたのに、一方的に信用しなかった…あたしの落ち度だわ‼」


普段の彼女からは考えられない、真剣な思いが込められていた。彼女が頭を下げると、かたがわずかに震えていた。

 その後、俺達は念話で話し合った後、葉月には今後俺たちに関わらないことを条件に謝罪を受け入れた。


「直人様。わたくし、少しびっくりしましたわ~…あの方も真剣に謝罪、出来るんですのね。」


「俺も最初ドン引きしてたけど、さっきの謝罪は正直な気持ちが込められていて、素直に受け入れられたよ!」


「わしも協会長は異形のものかと思っておったが、案外まともな部分もある様じゃな。」


俺達は彼女に話しかける。


「協会長!……俺達は協会と良好な関係でいたいので、謝罪を受け入れます。ただ、彼女とは関わり合いになりたくないので、調整をお願いします。」


「わかったわ‼…謝罪を受け入れてくれて本当にありがとうね♡」


彼女はそう言うと、普段通りに戻ってしまった。顔を上げた彼女はやっぱりムキムキマッチョの変態さんだった。


「そう言えば、あまり触れないで置いた方がいいのかしら、って思ってたのだけど…あなた達ステータス偽装してるでしょ!…なぜ分かったかなんて言わせないでよね‼…」


まあ、そうだよね。レベル150の化け物相手に完封しちゃったのは、やりすぎだったな。…しかもリリア一人でボコっちゃったしな。


「謝罪が遅れましたが、先日の戦いでは容赦なくボコボコにしてしまい申し訳ございませんでしたわ~」


「それはいいのよ、…あたしもいまだに現役でダンジョンに潜ってるけど、あんな経験初めてだったわ!…だから、誤魔化しなんて意味ないんだからね♡…フフッ…」


どうやら、事前に用意していた秘策を使うしかないようだな。


「えっ…協会長、何言ってんだ?……リリアも俺達もただの昨日登録したばかりの初心者探索者に決まってんじゃん。……昨日の試合だって、リリアに花を持たせてくれただけだろ~。」


俺は決まった。と、思いドヤ顔しちゃった。


「教えてはくれないってことなのね、いいわ……探索者には秘密ごとは付き物よね♡…」


「直人様、流石ですわ~とても良い顔されて、見惚れてしまいましたわ!」


「佐藤殿は女子たらしですな~‼…」


「ちょ、ちょっと待つんだ‼…その中に協会長は入ってないよな…⁉」


「「内緒でございますわ(内緒ですぞ!)」」


「あらやだ~♡…直人君はぽ姉さんといろんな遊びがしたいのね♡…」


キスマークをつけようと追いかけるのはやめてくれ~……



2,3分後…俺達は、協会長の部屋から出て、協会の依頼書のコーナーにいた。


「じゃあ、前回行けなかったミノタウロスの盗伐、行っちゃおっか‼」


「賛成ですわ~」


「わしも牛肉をたらふく食べて、牛の擬態が出来るようになりたいですぞ‼」


気持ちがいい返事なのはいいが、ゴブ蔵さんよ…本当はスライムだからって、今は人間なんだから自重してくれよ!……


トコトコトコ…


「こちらの受け付け、お願いします!…リーフさん。」


今日も元気なおっぱいお姉さんに受付をお願いする。


「こちら問題ございません。…十分注意して、探索をしてくださいね!…」


「リーフさんも立ちっぱなしは大変だと思うから、気をつけてね!」


「あ、ありがとうございます……。」


なんだろう、まだ緊張してるのかな…なんか、顔を下に向けちゃった。…関係ないけど協会中からやけに視線を感じるな。まあ、気にしないで大丈夫そうだから無視しとこっと…


「直人殿、早速牛狩りと参りましょうぞ!」


「待ってよ、いきなりダンジョンに入ったらおかしいから、テントとか日用品とか用意しないとだよ!」


「そうですわ~、ゴブ蔵さんもお戯れもその辺にしていただきたいですわ~」


俺達は、探索アイテム専門所といういかにもな店のことを、協会周辺で聞き込みをして見つけたのである。

5分ほど歩くと、見えてきた107のところに異世界ファンタジー小説に出てくるギルドの外観にそっくりな店があった。近代的な街並みにこの外観は、かなりシュールだ…。


「ここだよね!…たぶん…。」


「直人殿の世界は本当に変わった世界なのだな!」


「直人様、わたくしも驚きで御座いますの~!……こんな違和感だらけの世界があるんですのね…。」


「びっくりするよね!…都会の街並みでもここまで、不思議気分を味わえるとこだと、変な形の巨大オブジェクトが有るビールの会社があったな。…取り合えず、入ってしまおうか!…」


「分かりましたわ~「了解ですぞ!」」


俺らは異世界に迷い込んだかのような気持ちになる…なにかの膜のようなものを通り過ぎた感覚があった。目の前には異世界の街並みが…、いや…気のせいだった。

 異世界アニメにとかにある市場のようになっているのだが、店員が漏れなく全員オーガだったのだ。獲物を見つけたぞ、とでもいうかのように叫びだした。


「なあ、俺たちってさ…渋谷でテント買いに来ただけだよな…?」


「直人様の言う通りですわ…大きなお口のゴブリンがいますわね~」


「直人殿!…わしらの後ろにお下がりください!」


リリアは悪気がないようだけど、それ…バカにしちゃってるから…挑発しないでくれ~!…ゴブ蔵は、冷静に対応してくれて良かった…。


「ゴブ蔵さん、お願いしますわ~」


「了解ですぞ!……。」


俺とリリアは耳を塞ぐ、例のやつが来るぞ!


「グォォォォォォォォォォォォォアァァァァァァァッ!!!」

レベル500の魔物の雄たけびが、その場を支配した。…太く低い声が続き、圧倒的な力と恐怖感を伝える。先程まで、元気満々だった彼等は生まれたての小鹿のようになっている。


しばらくして…

「ゴブ蔵さんのはいつ聞いても、慣れないね…!」


「見苦しいものを聞かせて、すまぬ。」


俺はこの部屋全体に届くように声を上げる。


「すまないが、ダンジョン対策で必要なものが欲しい!…用意して欲しい!」


「皆様、直人様がご所望の商品の一覧はこちらですわ~」


そう言って、リリアが欲しいものリストを各オーガたちに見せていき、指示をする……

10分程で全ての商品が集まったので、お店を後にダンジョンに向かう…。


「それにしても、何の為に威嚇してきたのかしら~?…」


「俺にも詳しくわかんないんだけど、多分入り口の膜で魔力量でも計って敵認定されたのかもね…。」


「確かに、違和感がありましたわ~」


「わしも気づいたが、魔力量の感知装置じゃったとはわからんでしたぞ!」


「あれはね、風魔法の『ウィンド・サーチ』をもとに作った魔道具かなんかだと思うよ…。わずかに風魔法の痕跡があったから。」


「流石は直人様でございますわ!わたくしも日々精進いたしますの‼」


「リリアはいつも俺の事守ってくれるし、戦いの時とかカッコイイなって思ってるよ。」


リリアは、何か不満そうな顔で俺を見てくる……。


「直人殿、そこは可愛いと言ってあげねばならぬぞ!」


「あっ、ごめん…、でもいつも可愛いと思ってるから…言葉で言うのってなんか恥ずかしいな…」


そうこうしているうちに、ダンジョン前まで辿り着いた。昨日は気づかなかったが、門みたいなところに、詰所みたいのがあった。探索者らしき人が沢山そこに並んでいる。

 

「俺らも並ぼっか~」


「リリア可愛い!」


「ゴブ蔵怖い!」


「今後どうなるの!」


と思ったら


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