どこでも配達してくれるピザ屋だって、届けれるもんなら届けてみやがれ
~~~火星基地~~~
火星、そこは赤い砂漠の広がる、極地だ。
まだその時点の人類の技術では、そこでの自給自足は不可能で、
生きていくには外部からの物資の供給がなければ不可能だ。
そして某国の威信をかけて、作られた火星基地から物語は始まる。
「補給のめどが立たないなんて・・・」
「もうこれで食料はつきたぞ・・・」
「水と空気があってもこれでは・・・」
「・・・」
数か月前、地球では某国の打ち上げた軍事衛星の事故で
軌道上に大量のデブリをまき散らし、ケスラ―シンドロームが
発生してしまった。
そして地球と宇宙は分断された。
そのため、地球からの物資の補給は不可能だ。
そしてその時、隊員の個人端末にメールが届いた。
「家族からのメールか?」
他の隊員がその隊員に聞いた。
「いいやスパムメールだった。」
「検閲を乗り越えて届くスパムメールなんてすごいな、それで何のスパムメールなんだ?」
「ピザ屋のスパムメールだよ」
「ピザか・・・食いたいねえ」
「だよなぁ、こんな時に送ってくるなよ、マジで恨むぞ」
「ひどい話だよな」
「『たとえ、この世のどこでもご連絡より30分以内に届けます。』だってさ」
「ここに届けられるんなら届けてみやがれっていうんだ」
「だなぁ、まあネタで頼んでみるか。どうせ届かないと思うが」
「いいな、どうせ届けられないだろうからピザ100枚くらい頼んでみるか」
「いいねえ、どうせ金なんて残しても使えないしな、頼んでみるわ」
そして30分後
ドンドンドン
エアロックをたたく音がする。
「風か何かで物が飛んできたのかな?」
「だれか見てこいよ、これがピザ屋ならいいんだがな」
「そうだな、ピザ屋だったらいいのになぁ、見てくるわ」
エアロックをあけたその先には・・・・
「すいませんー いつもあなたのそばにのディメンジョピザです。」
「「え!??」」
そこには宇宙服を着た男と、宇宙規格のコンテナを牽引している
スクーターの姿があった。
「受け取りのサインいただけますかー というかこれはここで開けると冷めちゃうんで
なかにいれてもらえますか?」
「・・・」
「受け取ってもらえないと困るんですが・・・」
「はい、すぐなかにいれますので・・・」
そして大量のピザが基地に届いた。
そして男は受け取りのサインをもらうと
「ご注文ありがとうございました。またのご依頼をお待ちしておりま・・・」
「え?頼んだらまた来てくれるの?」
「ええ、うちは創業から100億年続く老舗の宅配ピザ屋ですから
頼まれればどこにでもお持ちしますよー」
「ここは火星なんだけどなぁ」
「え?火星くらいなら、○濃運輸さんも、配達してくれますよね?」
「え?え?え?」
後日、西○運輸で送った補給物資が届きましたとさ。
めでたしめでたし。
あ、一応勘違いする人はいないと思いますが、この世界の西○運輸さんは
チートなやつで現実の○濃運輸さんは、月とか火星には荷物は
たぶん届けてくれないと思うので、間違っても頼まないように・・・
まさか本当にお届けできないよね・・・(震え声