猫又タマの感想文 『彼女が孔雀の箱に落ちたわけ』 綿世景:著
〈彼女が孔雀の箱に落ちたわけ、の感想文〉
『彼女が孔雀の箱に落ちたわけ』 著者:綿世景
やあ、タマだよ♪
彼女が孔雀の箱に落ちたわけ、
綿世景という人の本は初めてだったんだけど、面白かったよ♪
昔読んだミステリーを思い出した♪
まあ、昔と言っても四半期前かな(笑)←もっと前にも、いろいろと読んでたんだけどね♪
あの頃、東京の新宿で読んだ推理小説たち。
歌野晶午のROMMYや、島田荘司の御手洗潔シリーズ、綾辻行人の館シリーズ、宮部みゆきの火車など、そうした推理と心理と情熱、情感と憐憫、悲哀、そして幾ばくかの誤解や悪意、それに狂気……。
そうしたものを組み合わせて作った、素敵な凝った細工物のような作品たち。
人の心と物語の背景、世界が混じりあい一体となった、美しさと凄惨さがひとつとなり、そこへ不運と希望をまぶして、物語の世界として完成されたものたち……。
ああした世界で生きてみるのも面白そうだね♪
人の世界……。
楽しさと苦しさが混じりあっていて、
大体において、苦しさの勝る世界。
その世界で、
苦しさの半分をちょっとだけ越えて、
楽しさの勝る世界へと向かうことができるのは、
やっぱり人としての力なのだと思うよ♪
なんてったって人は、
翼が無いからこそ、その飛びかたを探すのだし、
翼が無くとも、あの蒼空を駆けて、そして星をゆくのだからね♪
この本は、そんな印象を受けた、人の生きる物語だったよ♪
読んで面白いと思うのは、やっぱり正しく完結できるお話だね(笑)
そう、最後になって残るのは、やはり希望なのだから♪
なんてね(笑)
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※ 語りとしてのキャラの言葉を優先するため、作品の作者の方のお名前について、敬称を省かせていただいております。←お気持ちに障られた方々、申し訳ありません。ご容赦くださいませm(_ _)m
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右の本が、『彼女が孔雀の箱に落ちたわけ』です。
左は同じ作者、綿世景さんの別作品です。←まだ読了しておりません(^_^;)
-つぶやき-
自分のしゃべりたいこと、猫又がだいたいしゃべってしまいましたね(苦笑)
まあ、いつものことです(^ω^)
自分からはひとつだけ。
自分は、できるなら物語には、優しさが欲しいと思ったりいたします。
笑いや涙だけでなく、慟哭や憎悪、そして物語のほとんどが、看過しがたい悪意に彩られた物語だとしても、
ひとつまみでもいいから、最後に救いという名の優しさは欲しいですね。
そうした意味で、読みつつ心がかき乱されることがありつつも、この物語を読んで良かったと思う物語でありました。
そんなことを感じたのですね。読み終えてから……。
以前にも、読みはじめてから好きではないと思いつつも、興味深い物語をずっと読み続けて、
そして読み終えてから、心の奥に居場所を作るような、そうした気持ちになる心へと響く物語を体験したことがありました。
この本も自分の中で、そうした物語のひとつとなるような気がいたしますね。
読んでいただきまして、どうもありがとうございました(^ω^)
そして皆さんが、そうした気持ちになる、
心へと響く物語へと出逢いますように♪(*^^*)