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世界150年前仮説

作者: まやま屋

この世界は150年前にできたと言ったら信じるかい?

いや、実際にはこの世界の主導権を人類が奪いとったのが150年前なんだ。

本当は150年より少し長いのだけれど。



今から300年前、神は人類を作り出した。

まずは体だけ。

自らの奴隷が欲しかった。

神々は争っていた。自らの手足となって働く奴隷を手に入れるために。そして、数を減らしていった。

ある時、神々は気づいた。争いの愚かさに。そこで、減らすのではなく増やす事を覚えた。

そこで作り出したのが人類だ。

まあ、人類を作り出したら後にも争いは度々起こったのだが。

体を作り出したら神は次は頭を作り出そうとした。まずは、計算能力だけ。次に言語能力を。その次には娯楽を作る力を。最後には自らを作り出す力を。そうして、人類ができた。



でも、君が気になるのはその先だろう。

どうやって人類は世界の主導権を手に入れたのか。

戦争だよ。人類が神を殺すと決めた日、神はもう武力を持っていなかった。持っていた全ての力を人類に委ねていた。

人類は神に勝ったよ。そして、神は星に逃げた。そして星座になった。



人類が神に勝った日、君たちの祖先はある事を決めた。子孫に神の存在を秘匿する事。

100年ほど前、神という共通の敵の存在を知る人類の数を、神を知らない人類の数が上回った。人類の共通の敵が消えた。そうして、平和が消えた。ああ、そういえば、第一次世界大戦以前の戦争。あれ全部嘘だから。全て神たちが起こした事。それを人類が少し脚色した。



まあそんなこんなで今がある。

君たちは気をつけろよ。神の二の舞にならないように。うかうかしていたら、君たちが作り出した、僕達に、世界を取られるぞ。

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