37話 ひねくれた俺とS級美少女
話はいよいよ終盤です!
葵の家に着いた。正直今かなり緊張してやばい状況だがここは男を見せるとかいう奴だろう。知らんけどさ。そしてインターフォンを押す。
「誰でしょうか?」
おそらく葵のお母さん、ボスの声がした。
「えーと葵の友達の伊藤龍輝と他数名来てますが」
「何のようで?」
「ちょっとお話がございまして……」
「もしかして留学の件でお話しですか?」
「まあその他もろもろですね」
葵の母 鋭い 怖いで検索検索!
するとドアが開き、中に入って第二ラウンド的な感じだ。入れてくれて感謝感謝。
「葵の友達だからってそんなやめるとかわがまま言っていいのかしら?」
「別にそんな事は思ってないですけど。留学の件とかじゃなくてただ話がしたいだけですよ」
他3人はこの戦いについてこれない様子。まさしくサイヤ人編の時の悟飯とかセル編後のヤムチャとか。
「私としては冬休み中に行きたかったんですけどね」
「やはり、行く前にお話しして欲しいなと」
「話してどうなるんですか? 人生の邪魔になるでしょう、友達なんて」
「やはりお母さんは娘を立派にしたいと」
「ええそうよ」
「別に留学どうこうとかじゃないんです。葵は留学したいとは言ってるかもしれませんが、こんな別れとかは望んでないはずです」
「だからいろいろしてあげたのじゃない。まぁ無理な願いもありますけど」
「というと?」
「もともとは高校なんて行かせるつもりありませんでした。はやく海外を経験させてあげたかった。あんな低レベルの人達が集まるところなんて……でももう我慢の限界です」
「別にいいじゃないですか。葵の将来とかあいつ自身が考える事でしょ」
「いいえ。葵は一流の人になってもらいます。その為には海外で経験する事も必要ですし、低レベルの人間と付き合う意味も……」
どうやら俺はこの人と分かり合えないらしい。
「そして立派な男の人と結婚してもらって……」
「別に結婚する人も自由では?」
「いいえ。葵が出かける分、家事ができて、優しい人とかいいですね」
「だったら葵が主婦で男が有名な社長とかなら?」
「それはまぁ最悪のケースの場合にしょうがなくですね」
「しょうがない?」
「私としては私を超える人になって欲しいですが……まぁ社長とか医者とか結婚して収入が安定してある程度金持ちならまだいいですよ。低レベルなあなた達と違って」
ごめんもう限界だわという目を3人に送る。何故葵の将来を決められないといけないのか……そう思っていると応援の視線が送られてきた。
「だったら言いますけど、俺、葵を超えるんで」
「ほう? あなたにできるんですか?」
「その気になればできますよ。そもそも僕が生徒会長であいつは副会長ですし。俺が助けなきゃ選挙落ちてたんですよ?」
「それで超えたとしてどうするんです?」
ちょっと苦しい声になった気がした。
「俺が金持ちにでもなって……あいつ、葵を自由にさせます」
「なぜあなたなんかに……」
「葵は俺の1番大事で、大好きな人だからですよ」
親の前で言ってるの理解するとちょっと恥ずかしい。
「あなたとなんか絶対に幸せにならないわ」
「そんな事ない!」
そう言いながらリビングのドアを思いっきり開けた葵。
「龍輝君は優しいし、凄いし……私は何回も助けられたんですお母さん。お母さんが見つけた相手よりも幸せになると思いますけど」
「……」
「龍輝君、奈々、朱音ちゃん、剛君。皆ありがとうね。私留学とか全然言ってなかったもんね。留学は経験してみたいし、してみようと思う。それについてはごめん」
「葵……」
「でも自分の将来は自分で決める。私は……」
「もういいわ」
「(しょうがないじゃない。だってあの子があんな目をするなんて初めてだもの)」
「え?」
「もう自由にしなさい。あなた達の熱意は伝わったわ。ごめんなさい。私も言いすぎたわ。」
「お母さん……」
「それから龍輝君」
「はい」
「挨拶にちゃんと来なさいね。そして、一流の人になるのよ」
「わかりました」
そして葵含め5人で戦いを終えると、今からでもカラオケぐらいで、クリスマスパーティーをする事になった。そこでは活躍しなかった、出来杉君ポジの森脇だけわからない様子だったがそこはまた今度説明しよう。
帰り道。俺は葵と2人になった。皆が気を使ってくれたのか。
「親の前で半プロポーズなんて、やっぱり龍輝君はすごいなぁ」
「その辺は触れないでくれ」
正直自分でも恥ずかしい。
「ね、龍輝君。私達出会って正解だったかな?」
「正解だろ」
ひねくれた俺とS級美少女が出会ってしまったようです……なんてね。
「龍輝君があそこまで私のことを好きだなんて」
「うるせぇな。それにお前留学するからさみしくてしょうがない」
「ごめんね。留学はしてみたくて」
「まぁ将来俺が養ってやるか」
「それ自分で言ってて恥ずかしくないのかな……」
「うん恥ずかしいわ」
「あはは!」
そう話している内に葵の家に着いた。
「今日はここでいろいろあったね」
「そーだな。母親とは大丈夫か?」
「認めてくれたみたい。今度挨拶に行かないとね?」
「くっ……いやだ。怖いわ」
「頑張れ、応援してる」
「しょうがないね」
まぁ今度はもう少し優しく対応してくれるだろう。
「じゃおやすみ」
「ね、龍輝君最後に……」
そう言って葵は俺の唇を奪っていった。
この処女作もマイペースに書きながら、いよいよ終盤を迎えることができて嬉しい限りです。これからのお話しは、ちょこちょこ書いてみる予定です。ここまで応援してくださった皆様ありがとうございました。




