35話 初恋の夜
今回は少ないですがすいません!
俺と葵はクリスマスイブの夜にイルミネーションを見に来ていた。
「なぁ葵。まぁクリスマスイブだし……」
プレゼントをいつ渡すか迷っていた。どういう顔で渡したらいいかもわからない。こういう時めっちゃはずくね?
「うん?」
「まぁ一応今日用にプレゼント買ったからさ。渡そうかと思って」
「珍しいね。あの龍輝君が」
「いやそれはちゃんとするわ。はいこれ」
「ペアのアクセサリー?」
「これがよさそうだったからさ」
今思ったけど改めてペアのアクセサリーって重くない? これは店員の陰謀だ! きっとそうだ!
「ありがと! 一生大事にするっ!」
「なんか俺キモいな……」
「そんな事ないよ。それにすごく嬉しいし」
「はは。そう言ってくれると助かる」
「実は私からもあるんだ」
「うん?」
「これなんだけど……」
そう言って渡してくれたのはメッセージカード。
「知ってる? アメリカってこういう文化あるんだよ。クリスマスもアメリカだけどね」
「うん? アメリカ?」
「私ね。実は来年の4月からアメリカに留学するの」
「え? 嘘だろ?」
「お母さんが前から言っててね。海外でいろいろ経験を積むべきだって」
「え……」
「これが悪い事だとは思ってる。けど仕方ない事なの……」
「プレゼント嬉しかったよ! ありがとう! また
3学期ね……」
クリスマスイブの夜。俺は葵がいなくなって何も考えられなかった。
展開の区切りを考えてここで1話とさせていただきます!




