22話 いざバトル
選挙編!
広報活動はそんなに関係ない。大事なのは当日の演説。え? カットするんじゃないかって? 時間が経つのがはやいだけだ。
『その通り』
というわけで選挙戦当日。皆準備万端という感じだ。帝王が必死になっているのも見たし、森脇が女子からすごい人気を得ていたことも見た。まぁ俺の思っていく通りに行くと、いろいろある。いろいろね。
まずは1年生の演説。まぁ絶大な人気を得ている朱音が普通に当選するだろう。朱音が一番拍手多かったし。モテるし。朱音は笑顔でこっちを見てくる。なんだよ、次は俺の番だって? 言われなくてもわかってるわ。みてろよ、朱音。
2年生演説。応援演説もすぐ終わった。時流れるのはやくね? それは気のせいだよ。帝王の側近とモブの本田は普通だったのでカット。本田君、俺は君を忘れないよ。
ついに3人目、帝王理香様だ。さぁここから。
「よろしくお願いします、伊達理香です。私はこの学校の治安をよくしたいと思っています」
「(治安って……それにお前が言うなよ)」
思わずそう思ってしまう。
「例えばこの写真をみてください」
その時葵の顔が急変した。俺も驚いたけど……
「このようにいじめが起きています」
スクリーンに映し出された写真は葵がいじめている……ように見える写真。まぁうまく編集されてるね。たぶん気づくのは俺だけだろう。なぜなら俺は昔からコラ写真つくってたからな。コラ写真マスターに俺はなる!
「(ここまでやるとはね……まぁ予想通り)」
帝王が葵を倒そうとするのはわかってたことだし。
まぁここまで本気出してくるとは思わなかったけど。
ちなみに演説を聞いてる生徒達は葵じゃね? とかまじかよ……という声が聞こえる。葵の顔も崩壊しそうだ。
帝王の演説が終わると今までで1番の拍手だった。
次は葵の番だが……言わなくてもわかるだろう。
批判の嵐だった。否定しても皆信じない。それが人間だ。続く森脇もその事を否定したがこれまたかばうな! とか葵が好きだから守ってるんだろ! とかいう声ばかり。葵はもう泣きそうだ。
俺の嫌いな人って皆わかるよな? 帝王も嫌いな奴なんだわ。だったら俺はあいつをもう一回倒すだけ。
いよいよ俺が演説する番だ。
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