18.8話 後夜祭 〜葵編〜
今回は葵編!
完璧S級美少女。私は昔からそう言われてきた。でも完璧なんかじゃない。だって私は……1人だと何もできないんだもん。昔から親と比べられるのが嫌で頑張ってきた私。けど本当は勉強とかも好きじゃなかった。けど高校で変わった世界。そして私自身も変わった。だから私はーー
「お母さん来たのね……」
「あら? 別にいいでしょ。それより何この底辺レベルの文化祭は。こんな高校通わなくてもいいのに」
「高校までは自由にさせてもらうっていう約束よ」
「それよりあなたの友達は?あの男の子」
「龍輝君? 龍輝君は秘密の場所で寝るって言ってたよ」
「そう。変わってるのね。挨拶しようと思っていたけど残念ね」
本当に私はこの人が苦手。というより嫌いに近いかも。私のことなんか見てなくて。自分の仕事のことと、私を将来どこに就職させるしか考えてない。
でも私は高校生になり、親友と呼べる友達ができた。とても嬉しかった。同時に羨ましいとも思った。
私もーー
「あなたなんかに私の人生決めさせない」
「生意気ね。本当誰に似たんだか」
堂々と言ってやった。私は龍輝君と気が結構あうかもね。だって私もこういう人、嫌いだもん。
後夜祭。どう過ごすかは全然決めてなかったけど、最後に点呼があるらしいのでとりあえずキャンプファイヤーの所に行くことにした。
「青春かぁ。私も今過ごせてるのかなぁ」
「うん? あれは……」
龍輝君が走っていったのが見えた気がする。何があったんだろう? カップル同士がダンスを踊ってる所をかいくぐり、龍輝君が見えた所に向かって走る。
その時……キャンプファイヤーの火が消えた。
「びっくりしたぁ。ころびそうだった……」
龍輝君はどこにいったのかはわからなかった。その時男の子が私にぶつかってきた。この人もつまずいたのだろうか。
「気をつけてくださいね」
私はその男の子に優しく声をかけて元の場所へ戻ることにした。
いよいよ文化祭も終わって選挙が始まる。2学期は大変だなぁ……と強く思った。
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