18.2話 後夜祭 〜亮会長編〜
後夜祭亮会長編!
文化祭、俺の最後の仕事。これで俺は生徒会を引退する。そして今日、勝負の時だ。まずは1日目を振り返ってみる。俺は奈々とまわっていた。
「奈々、これあげるよ」
「うわ〜! 会長ありがとうございます! 」
そう言って俺が奈々に渡したのは、文化祭で行われていたゲームの景品のキーホルダーだ。何でもこの学校の文化祭には3つの伝説がある。その中の1つに……
「文化祭中に女の子にプレゼントすると幸せになる」
という伝説がある。俺はとても意識してしまっていた。龍輝とかは信じていなかったけど。
そして後夜祭。いよいよ俺は人生初めての告白をする。奈々は俺が初めて好きになった人。俺が会長になった去年、奈々と過ごした日々は楽しかった。しだいに意識していた。もう俺は生徒会長を引退する。もう時間がない。告白するのも今日しかないと思う。
「奈々、今までありがとう」
「なんか会長に面と向かって言われると照れますね」
「はは。俺も言ったのはじめてかも」
俺と奈々は話していた。まぁ誘っていたんだけどね。
「奈々、話がある」
「はい……」
「俺と付き合ってくれないか? 」
勇気を出して言った。うまく言えてるのかはわからない。正直頭の中は真っ白だ。
「ごめんなさい。私実は好きな人がいるんです」
「そうか……」
「でも会長にそう言ってもらえたのは本当に嬉しくて。本当に……」
そう言って奈々はどこかに走っていった。俺は何も考えられなかった。
「これが失恋か……」
そうしてキャンプファイヤーの所にいくと、桃がいた。
「あれ?亮ふられた? 」
「ふられたよ」
俺は苦笑した。苦笑っていうのかなんてわからないけど。
「そうか……まぁこれからも人生長いんだし」
「はは。桃、励ましてくれてありがとうな」
「長い付き合いだから当然でしょ! 」
「あ〜あ。伝説なんてくそくらえだ! 」
「あはは。だね! 」
そうしてキャンプファイヤーの火は消えた……
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