15話 文化祭1日目 前編
いよいよ文化祭開幕!
皆様ご機嫌はいかがでしょうか。主人公の伊藤龍輝でございます。いよいよ文化祭ですが、ここで皆様にお願いがあります。文化祭で何も起こらないように、と願ってください。平凡に過ごしたいんです。
「ふぅ……」
「どした龍輝? 大丈夫か? 」
「剛も願ってもいいんだぞ」
「大丈夫か龍輝? 頭おかしくなってないか? 」
「ああ大丈夫だ。たぶん」
そして
「いよいよ文化祭開幕だよ! 」
「よっしゃぁぁおらぁ! 」
「ゴミ担当は決めた通りに。あとは皆楽しんで! 」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 」
そう森脇が言うと皆は叫びながら各々の方向に向かっていった。
「というわけで」
「奈々、どうした? 」
「私はちょっと誘われてるから行くね! 」
「おう」
察しはつく。
「というわけで」
「さっきも聞いたわよ、そのセリフ」
「葵さん。もし一緒に文化祭まわる人いないんだったら僕とまわらない? 」
森脇がきた。ちなみに剛は野球部の方に行っている。
「いや、あの実は一緒にまわる人いるの」
「誰? 」
「龍輝君」
「いや俺かい」
「なら3人でまわらない? 」
「まあそれなら……」
という事で俺らは3人でまわることにした。まあいろいろ食ったり、見たり、遊んだりしてるんだが……どうも気になる。森脇と葵の距離が近い? と言えば嘘になるか。森脇が一方的に押してるように感じる。
「葵さんはあと何食べたいの? 」
「わたあめかなぁ。龍輝君は? 」
「俺もわたあめでいいよ」
というわけでわたあめが売ってる1年4組へ。
あ、そうか。あいつがいるのか……しまった!
「あっ! 先輩! 」
「朱音……」
俺の後輩で1年4組にいるこの女。竹澤朱音 また新キャラ増やしやがってこの野郎。
『知らぬ』
おーい! おいおーい!
ちなみに朱音との付き合いは幼稚園からである。1歳違っていたが仲良く兄弟のように遊んでいた。中学生になって少し距離は離れたが、まさか同じ高校に入ってくるとは……。
「知り合い? 」
「知り合いかな? 」
2人ともまあそう言うよな。
「はい! 龍輝先輩とは長い付き合いですよ! いろんな事もしましたよね! 」
「おいやめろ、そのなんか意味深発言」
「奈々先輩と剛先輩とも仲良いですよ! 葵先輩と優先輩も有名ですしね! 知ってます! 」
「まあ目立つよなぁ」
「で先輩は愛してる後輩に会いにきたんですか? 」
「バカ。わたあめ買いにきただけだ」
「くど○新一風に」
「バーロー! わたあめ買いにきただけだっつーの」
「あはは! やっぱり先輩最高です! 」
「それバカにしてるよね!? 俺のセリフすべってるよね! 羽生ゆ○る並に」
「たぶん読者から批判の嵐ですよ、これ」
「なんかいったか? 」
「何も」
「てかわたあめは? 」
「はいはい。わたあめはよという目線だったのでどぞー」
「なんか俺のだけ特別じゃない? 」
なんか2人はもはやわたあめと言えないぐらいなんだが。白鵬とアンガールズ田中ぐらい違う。
「先輩! 気のせいですよ! 」
「そういうことにしとくわ」
文化祭は始まったばかりだ……
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