自由部 ~いちごミルク編~
「ねぇ相沢くん、いちごミルクって知ってるかしら?」
「藪から棒になんだよ、平竹? もちろん知ってるけど」
「知っているの? ……相沢くんのえっち」
「なんでいちごミルクを知ってるってだけで、えっちなんだよ!?」
「えっち! 変態! エロ猿! 童貞!」
「ひどい言われようだなおい!?」
「事実でしょ?」
「ち、ちげーしっ、童貞でもエロ猿でもねぇしっ! 大体その基準で行ったら、いちごミルク知ってるって言うお前も変態ってことになるぞ」
「え、何言ってるの? いちごミルク知ってるだけで変態とか頭おかしいんじゃない?」
「お前が言い始めたんだろ!?」
「……にゅ?」
「都合よく忘れてんじゃねぇよ!?」
「あたしぃ、清純派だから、そういうのわかんなーいっ☆」
「語尾に星つけても何も変わんねぇからな!?」
「相沢くん騒がしいわ。少し静かにしてくれないかしら?」
「誰のせいだよ!?」
「細かいことを気にしていたらモテないわよ。そんなんだから相沢くんはいつまでたっても童貞なのよ」
「余計なお世話だっ」
「それで、ちくわの話だったかしら?」
「いちごミルクだろ? どこからちくわ出てきたんだか……」
「いちごミルク……。その言葉を知っているなんて、相沢くんのえっち」
「なんでいちごミルクを知ってるってだけで、えっちなんだよ!? ってこのやり取り、18行くらい前にやったろ!?」
「18行? 相沢くん何を言っているの? 頭大丈夫?」
「たしかに俺も何言ってるんだろうって思ったけど、少なくともお前よりは頭大丈夫だ」
「全く……。それでエロイムエッサイムについてだったかしら」
「もう突っ込み疲れてきたぞおい」
「実はね、エロイムエッサイムって……」
「エロイムエッサイムで行くのかよ」
「昔ね、ある魔法使いが――――」
キーンコーンカーンコーン……
「あら、残念。この続きはまた今度ね。それじゃあね」
「何しに来たんだあいつ……」




