ルシファー
魔王暗殺により、闇の民の国をおさめる魔王が不在のために次代の魔王選定に忙しくする悪魔たち。
その幹部であり、元:魔王の側近であった堕天使ルシファーは幹部の総意で次代の魔王となった。より、強い器を見つけたために。その器とは……魔王の皮を見つけるために付けた闇の民の刻印を目印に見つけた人間。
そして、魔王が認めた者。黒上ソラだった。悪魔の中でも卑劣な輩が企み求めるもの。それは『絶望』
それこそが人を動かし欲望と共に摩訶不思議な力を発揮する糧となるのだ。
器となる黒上ソラについてはとことん調べた。両親には捨てられて刻印で施設は追い出され愛されることを知らない可哀想な子供。
そして、大切なものは同じ刻印を持った幼き子供。
その子を狙えば自然と器は手に入る、
そしてその通り器は手に入った。
ソラ『アオを連れていかせるわけにはいかない……返せよ』
アオ『ソラ……にィ……うぅ。』
ソラ『ルシファー!』
ルシファー『そうだな……我は器を欲している。そして今の君にできることは察しておるだろう?』
ソラ『……っ』
ルシファー『身代わり……その他ない。』
ソラ『アオが……先だ……』
ルシファー『……いいだろう。しかしお前が間違えればこやつは死ぬ。呪いを甘く見るなよ?少年……』
ソラ『……僕は……屈しない。お前みたいなやつに……』
ルシファー『そうか。それは楽しみだな。』
そして、黒上ソラはそれから変わってしまった。異人の島に来てからは明るかった性格は一変し余り近づけないオーラを見にまとい、島から出ることも多くなった。
(続)
明日は更新できるかわからないので先に更新しときます