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妊娠発表とお店やさん

次の日、朝食の時父上から重大発表があった。なんと僕の母上が妊娠したのだ。食堂はお祝いの言葉1色になった。家族はもちろん連泊したエルやギルさん、リシアさんもお祝いの言葉をくれ兄貴としてしっかりなとギルさんにからかわれた。僕は妊娠のキーワードで、気になることが有りサクラに念話で確認した。


「サクラ、アジリソウを集めさせたのて」


「そうですよ。妊娠がわかっていたのでさりげなくサポートさせてもらいました。」


サクラは当然と言った感じで答えてきた


「教えてくれればよかったのに」


「こういうのは本人の口から聞くから意味があるんです。」


もっともな正論を言われ反論できなかった。


「ハァ~わかったよ。それでアジリソウはどうすれば?」


「錠剤にして渡してきてください」


「わかった」


返事をするとBoxから薬草を取り出し能力で錠剤に変えて母上の所に行って渡す。


「ユリスこれは何?」


母上は不思議そうな顔で聞いて来た。


「妊婦さんの体調を整える薬です。毎食後に飲んで下さい。」


「あら、ありがとう。この子達も優しいお兄ちゃんを持って幸せね」


母上がお腹を撫でながら微笑んでいると、アリスがやって来た。


「アリスも何かしたいです。アリスもいいお姉ちゃんになりたいです。」


「じゃ後で肩でも揉んでもらおうかしら?」


と微笑みながら母上は言った。


食べ終わり皆んなでゆっくりしていると、リリが食堂に入って来た。


「ユリス様、シルビア様達が来られてユリス様のお部屋でお待ちになっております。エル様も連れて来て欲しいと。」


「わかった。」


「エルちょっと来てくれ」


エルはすぐに駆け寄って来てくれた。


「どうしたの?ユリス」


「シルビア達が呼んでるみたいなんだ。一緒に来てくれ」


「わかった。」


リアちゃんは他のおちびちゃん達と一緒にいるから問題ないだろう


僕の部屋に着くと一応ノックして入った。自分の部屋なのにノックして入るなんてなんか変な感じだ。


「「おはよう」」


2人が挨拶してくれたので僕とエルも返す


「「おはよう」」


挨拶が済んだところで本題を僕が聞く


「今日はどうしたの?」


「実は模擬店をやりたいのよ。それでお客様の呼び込みを手伝ってもらえないかと思って。」


とシルビアが言って来た。


「なるほど。僕は良いけどエルは?」


「うん。僕も構わないよ。」


「「ありがとう2人とも」」


「「どういたしまして」」


「さてじゃ学校に行こうか」


「ちょっと待ってエル」


僕はエルの動きを制止して扉をそっと開けるとそこにはおチビちゃんズがいた。やはりな、こんな面白そうなことアリスが逃すはずないからな。


「お兄様今回は何を企んでるんですか?」


企んでるなんて心外だな。しょがないので手伝いの話をしてやったら


「アリスもお菓子や料理食べたいです。」


「シアも」


「リアも食べたい」


と予想どおり騒ぎ出した。こうなると


「ユリスどうしたの?」


ほら来た母上の登場だ。今回は叔母上ともいる。事情を話し調理に僕が噛んでると話すと自分達も行くと言い出した。仕方がないので皆んなまとめて転移した。祭殿に着くとせっかくなのでギルドによってリシアさんも呼んで料理部に向かった。


部室に入るとお菓子や料理の美味しそうな匂いが充満しておりおチビちゃんズは目を輝かせていた。

どうやらバイキング方式のようだ。


「お兄様ここにある料理好きなだけ食べて良いの?」


「食べても良いけど、そこにあるお皿に食べられるだけ取るんだよ。」


「はぁい」


と元気よく返事をすると僕に皿を取らせ自分の好きな料理の所に走って行った。


それをしょうがないなと思いながら見ていると母上が声をかけて来た。


「ユリス、アリシアちゃん達も呼ばないと後が怖いわよ。」


確かに言われてみれば僕は慌てて自宅とギルドに飛び姉上とギルさんを家から父上とエイミー母上を連れて来た。皆事情を話すとすぐに同意していた。



「あ、ユリス君外での呼び込みお願いね。」


とシルクがウインクして来た。


しょうがないな


「了解」


「エル行くぞ。」


妹の面倒を見ていたエルに声をかける


「わかった。お兄ちゃん行くけど良い子にね」


「はぁい」


エルを連れて学校前に転移した。


メインロードまで歩きながらお店のことを宣伝する。するとそんなに言うなら試しに行こうと場所を聞いてくるものも増えた。そんな中には孤児院の先生もいた。


「あれ?孤児院の先生ですよね?」


僕は見覚えがあったがで確認のため聞いてみた。


「はい。先日はどうもおかげで助かりました。それよりお店はお持ち帰りはやってないんですか?子ども達にも食べさせたいのですが」


なるほど。なら


「今から孤児院の子どもを招待しますよ。」


孤児院の先生は驚いていたが一緒に孤児院まで行って、子ども達に説明すると子供達は大はしゃぎして静かにさせるのに苦労した。静かになった所で転移して祭殿に着くと、いきなり景色が変わったためこれまた騒ぎ出してしまった。先生には事前に説明してあったのでなんとかなった。


「皆んな今からご飯食べに行くからここに集合して」

と先生が言うと


「「「はぁい」」」


と返事をして集まって来た。


子どもを達を案内し先生に説明を終え周りを見るとちらほらと一般のお客様がいた。もっと呼び込むために試食用の料理をもらいまたエルと共に転移してメインロードを目指して歩き出した。


「学園料理部が作った今までに食べたこともないような料理、今日は特別に無料で試食品をおくばりしております。いかがですか?」


エルが呼び込みをしたが未知の料理とあって皆躊躇しているようだ。そんな中子ども連れの夫婦が近寄ってきた。


「その試食とやらは子どもにもいただけるのかしら?」


「はい。もちろんです。奥様」


僕は笑顔で対応した。


「なら4つ頂けるかしら?」


「かしこまりました」


ピザを4つ渡すと僕達が期待した以上のリアクションを見せてくれそれを境に我先にと人が集まってきて試食はボックスの在庫もあっと言う間になくなってしまった。


「ユリスすごかったね」


エルが物凄く疲れた表情で言ってきた。


「あのぶんだと今頃あっちは地獄かな?」


僕はそうとしか思えなかった。なぜかて?食べた皆場所を聞くと我先にと向かいだしたからさ


「だろうね」


エルも同意してくれた。


こき使われるのは目に見えてるけど見捨てるわけにもいかず僕達は嫌々転移した。転移した僕達が見たのは入り口からはみ出し続く大行列だつた。この後、案の定シルクに捕まり僕は補充担当、エルは配膳担当としてこき使われた。全てが終わると皆その場にへたり込んでいた。


「ユリス君いったいどんな宣伝したのよ?」


こう聞いてきたのはシルクだ


「お試しでピザを無料配布しただけだけど?」


「え?そんなことをしてたの?そんなこと考えつくなんてさすがユリス君ね。」


「シルビアさんの意見には同意するね。父親に意見書上げなきゃな」


エルは疲れきった声でそう言ってきた。


「じゃあ今日は僕の家で温泉に入って泊まっていく?」


「「「賛成」」」


僕達は疲れきった体を動かしなんとか転移で帰宅した。

























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