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悪徳商人捕縛

 転移で自室に戻るとサクラから話を聞いた結果、すぐ父上に報告したほうがいいという意見になりエルは部屋で待っててもらい父上の執務室に向かった。


  コンコン「誰だ」


「ユリスです今よろしいですか?」


「入れ」


  ガチャ「失礼します」


「どうした? ユリス?」


  そう聞いてきた父上の机の上は書類でいっぱいだった。


「大丈夫ですか父上」


「大丈夫ではないから手短に頼む」


「わかりました。孤児院担当の貴族が不正を働いてる上に、シシ商会が地上げと王国の許可を得ず違法に奴隷商をやってるようです」


「何!!!   それは本当か???   証拠はあるのか?」


驚き焦った様子の父上にサクラからもらった関係書類を渡す


「うむ、これはまずいな。わかった。兄上に報告してすぐに動こう」


「父上商会のほうだけ僕達にやらせてもらえませんか?   もう違法奴隷が売られるまで時間がないんです」


「わかった。そちらユリス達に任せる。ユリス  捕縛令状を渡しておく。絶対になくすなよ」


「わかりました。父上」


「では時間がないのでこれで失礼します。」


  執務室をでてエルが待つ自分の部屋に戻った。


 ガチャ「エルお待たせ」


「どうなった」


「うん。商会は僕達に任せてもらえるて。捕縛令状ももらってきた」


  [よし。なら急ごう」


「うん。転移」


現地まで転移する。店は結構大きく手広くやってる感じがする。


「失礼。店主はいるかな?」


店の人に話しかける。


「いますがどなた様ですか?」


貴族証を見せ自分が子爵家当主であることを伝える


「失礼しました。すぐに呼んでまいります。」


店の人は顔を青くし大急ぎで呼びに行った。少し待つとヤクザみたいな人相の人間が出てきた。


「私が店主ですが何か御用ですか?」


「貴方には違法奴隷の売買容疑がかかっているので捕縛します。」


「なんのことでしょうか?   見に覚えが全くないのですが?   証拠を出してほしいものですな。」


こんな餓鬼に証拠なんて提示できないだろうと思っているようだ。


よしなら「これが証拠です」


サクラが持ってきた売買の書類を目の前に出してやる


「なぜその書類が???  くそ!!   どけ~俺は捕まりたくねえー」


といいながら突っ込んで来たので、拘束魔法で拘束してエルに預け僕は被害者捜索に移った。


「サクラ被害者はどこにいる?」


「そこの壁のボタンを押してくださ」


サクラに言われた通りボタンを押すと扉が現れ中をのぞくと隠し階段があった。現れた階段を下りていくと牢屋がありそこには人が囚われてた。


「大丈夫ですか?」


「貴方は誰ですか?」


若い男性が警戒した様子で聞いてきた。貴族証と公爵家発行の捕縛許可書を見せてここに来た理由を話すと少し警戒を解いてくれた。


「ここに来た理由はわかった。だがすまない。まだ君を全面的に信用することはできない」


「ええそうでしょうね。こんなめに遭ったのだから。ま、とにかく牢の鍵を開けますね」


牢屋の鍵を開け外にでてもらう。


皆お礼をいい牢からでれたことに安堵して泣き出しそうになる人もいた。


皆を連れて外に出ると王城の騎士が入り口にいたのでここにきた理由を聞いてみると叔父上の命令で僕の手伝いと後処理のためにきたそうだ。ならお言葉に甘えて後処理は騎士に任せてエルと自宅に転移した。


「ユリスようやく終わったね」


「本当だよ。」


「じゃあ僕帰るね。また学校で」


「うん。学校で」


この日の夜父上に孤児院のことを聞いてみると、サクラが持ち込んだ証拠を元に捜査が進められてるらしい。今回のことは叔父上もかなり怒っているらしく関わった家は確実に取り潰しになるだろうとのことだった。








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