5話『悠依の決心』
前回の『女子サバ』☆
〈突撃兵のグループの討伐を試みたポンコツ悠依とツンデレ梨子。討伐は成功したものの、悠依は胸元を斬られ、無残な包帯姿になっていた。そんな事を気にせず、悠依と梨子は先に進む…〉とさ
イベントクエストも終盤になってきた悠依と梨子。2人に待ち受けていたのは…
梨子「悠依、最深部はそろそろ?」
悠依「うん。もうすぐそこのはずだよ。」
梨子「悠依…間違っても前に出ないでね?次こそは、、、だよ?」
悠依「うん。さっきは、ほんとにごめん。」
だがしかし、そのやり取りを遮断するべく巨大なモンスターが前方に出てきた。とりあえずこいつがボスだが、大きすぎて画面では全貌を眺める事は出来なかったが、恐らく蛇だ。大蛇。
梨子「どうやら、私達はモテモテのようね。」
悠依「そうだね。でもテツよりかは突撃兵の方がカッコイイかも♡」
梨子「…集中しよ!多分あの蛇はステータスがいつもより上がってるはず。気をつけて!」
《敵ステータス》
大蛇
HP 5800 攻撃力 9000 防御力 10
攻撃モーション
クロー×2→火炎ブレス→尻尾薙ぎ払い→吹き飛ばし
梨子「悠依、ハッキング!ステータスを私にも教えて!!」
悠依は梨子に上記のステータスを伝えた。
梨子「攻撃に特化したタイプね。悠依。こいつの肉、持ち帰ってやりましょ!!」
食べる気なのか…?
悠依「美味しいのかな?」
梨子「あなたの家なら買えるんじゃない?」
悠依「いーやーだ!」
そんなやり取りをし、2人は前方に注意を寄せる。
だが先に攻撃を仕掛けたのは悠依でも梨子でもなく、また、大蛇でもなかった。大蛇はこっちに来ようとした時、大蛇の腹部で大爆発が起きた。地雷によって大蛇に思わぬ先制攻撃を仕掛ける事に成功した悠依達は怯んだ隙に沢山攻撃した。
梨子「悠依!頭を狙って!」
悠依は狙いを1番近い尻尾から少し遠くの頭部に狙いを変えた。そして悠依は新たに気付く。
悠依 (これなんだろ…)
悠依が気付いたのはレーザーサイトだった。でも悠依は気にせずにブラックテイルを大蛇目掛けて乱射した。何度か蛇の火炎ブレスに巻き込まれそうになったが、最後のマガジンの弾薬が残り2発になった時に、大蛇は力尽き、その場で血を撒き散らして爆散した。悠依も梨子も無事だ。
悠依「ねぇ、梨子。私さ、やっぱりFPSやる!」
梨子「…頭ー、打ったのかな?」
悠依「んん。違う。やっぱり当たった時の快感が凄いから、FPSで10キルしたい!」
梨子は愕然とした。無理もない。ゲーム慣れに時間の掛かる悠依がいきなり10キルと言い出したからだ。
悠依「だからね、梨子。明日、美玖とFPSのサバゲー買いに行く!」
梨子「美玖…連れてくの?」
美玖。悠依と梨子の中間の性格。ON/OFF激しいけどゲームは30分もあればすぐに慣れるという彼女にとってそれは、唯一無二の取り柄だった。
悠依「美玖なら分かってくれるよ〜。ついでに美玖もFPSやらせよっかな…」
梨子「悠依が最初に撃たれるかもね。」
悠依「梨子ー。ひどーい!!」
他愛もない会話をしているうちにクエスト報酬を受け取り、中枢区のカウンターに戻った。残念ながらプレイヤーの中で最速クリアにはならなかったが、それでも悠依はものすごい達成感に浸っていた。
今回は新キャラ出てきました。新キャラはサバゲー始まったら相当大事なキャラになるので、覚えておいてね?